こんにちはゲンタです。
今日は軽くニュースに触れておきたいと思います。
日経でこんな記事が出ています。
アクティビストの典型的なパターン
シンプルにいうと、外圧っていうのはアクティビストと呼ばれる
経営陣へ意見を言う株主のことです。
アクティビストが活動し
経営陣へ意見を申し立てた企業の
株価は上がっていく傾向にあります。
その通りで、ある意味株主としては最高です。
逆に、対象になった企業の経営者からすると・・・、きついです。
例えば、最近であればパリサーキャピタルが京成電鉄に対して
オリエンタルランド株の売却を要求して株価がガツーンと上がりましたね。
そのアクティビストの典型的な行動パターンは、
無駄な資産を売却して、溜め込んだ剰余金から自己株買いしろ、配当増やせ、そしてROEを高めろっていうものでした。
実際に今でもそのパターンがほとんどです。
最近のアクティビストの矛先は事業へも向かっている
ただ、最近の動きとして、アクティビストの矛先は事業に関する意見も多くなってきています。
・バリューアクトがセブン&アイにヨーカ堂の切り離しを要求
・オアシスが花王に不採算ブランドの削減を要求
といったあたりですね。
しかし、花王とかも株価がずっと冴えなかった(業績も冴えなかったけど)ところが、
オアシスが株を持っていることがわかった途端に、株価は爆上がりました。
要は事業のテコ入れを期待されたわけです。
ちなみに花王は4/4にニュースリリースで簡単に反論しています。
ちょうど4月初旬あたりから株価がガツーンと上がってますよね。
アクティビストと呼ばれる株主リスト
代表的なアクティビストを紹介しておきますので
この辺りの名前を見たら何を要求しているのかをチェックしてみると
我々、経理マンがどんな財務施策をやったら株価を上げられるのかの勉強になります。
日本国内
- レノ
- シティインデックスイレブンス
- 南青山不動産
- C&Iホールディングス
- みさき投資
- エスグラントコーポレーション
- ストラテジックキャピタル
海外
- オアシス・マネジメント (香港)
- エフィッシモキャピタルマネジメント(シンガポール)
- 3D investments(シンガポール)
- シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ (英)
- アセットバリューインベスターズ(英)
- サーベラス・グループ (米)
- RMBキャピタル(米)
- バリューアクトキャピタルマネジメント(米)
- ダルトン・インベストメンツ(米)
- スティール・パートナーズ(米)
- ブランデス・インベスト・パートナーズ(米)
- フルサ・オルタナティブ・ストラテジーズ(米)
- セーフ・ハーバー・マスター・ファンド(米)
- サード・ポイント(米)
- エリオット・マネジメント(米)
- トライアン・パートナーズ(米)
- アセット・バリュー・インベスターズ(英)
我々、経理マンがアクティビストから学べることは多い
アクティビストが言っていることって
我々、経理マンからすると実はすごく学びになるのです。
不採算事業の切り離し、削減っていうのは
要は資本コストを稼げない、不採算な事業をやめようというものです。
そういうのって社内ではなかなか言いにくいですが、
アクティビストに狙われる前にやってしまいましょう
とかっていう言い方をすれば、ヤバいとなるわけです。
結果的に、このような行動はマーケットでは評価されるのです。
実際に自発的に事業再編を行なった日立などは株価パフォーマンスは
非常に良い状況が続いています。
PBRが1倍を割れている企業は要注意ですというか、
むしろ、1倍割れしている企業は改善の余地が確実にあるはずです。
・余剰資産の売却と株主還元or事業投資
・CCCの改善と株主還元or事業投資
・不採算事業の縮減とコア事業への集中
などですね。
このような財務的な見地から企業価値を向上する施策については、
我々、経理マンの知識をフル稼働して、実際に企業価値向上に繋げていけるわけで経営陣からするとめちゃくちゃ求められている仕事なわけです。
アクティビストがどんなことを言っているのかを整理して
それを自社で当てはめると何ならできるかを提案してみたら
すげーな、お前って言われると思いますよ。
実際、事業再編とかは税務の知識やキャッシュフローの知識をフルに活用するので
ただの調整屋である経営企画の人だと、ちゃんとやりきれないですからね。
我々、経理マンの出番だともいうわけです。
終わり
ゲンタ
こんにちはゲンタといいます。
自己紹介をします。
<昔>
・元ニート兼プータロー
・零細企業経理部で伝票を起票したり請求書を発行したりと作業仕事
・年収は300万円で、超いけてない経理マン
↓その後、改善施策を実施
<今>
・海外CFO
・従業員数千人企業の管理部門、M&A、FP&Aを統括
・年収は数千万
大きく変わることができました。
変わるポイントは作業型から思考型に仕事を変えていったことでした。
ブログのコンセプトは、 Beyond the Financeと言います。
なんだそりゃって感じですよね?
”作業地獄型の経理から脱出して、思考型経理になろう”
というのがその意味です。
思考型経理って一体なんだろう?と思っていただけたら
下記のリンクから読み進めていってください。
皆さんの人生が変わるきっかけになるかもしれません。
よろしくお願いします。
ゲンタ