CFO

CFOになった人達の経歴のまとめ

こんにちはゲンタです。

今日はCFOへの到達方法について考えていました。

ふと実際にCFOになった人の経歴を調べてみるかと思い立ち
調べられる範囲でまとめてみました。

CFOになりたいなら実際になった人たちが
どうやってなったのかを調べるのが一番早いですからね。

CFOの経歴まとめ

本やWebや有報などから調べられる範囲で経歴と主な実績をまとめました。

Gary Wilson 1963年   ペンシルバニアウォートン校MBA卒

1964年 CFO@Tans-Philippines Investment CorpTrans 
*LBOによりメイン事業である砂糖の精製工場やセメント工場やジュート工場を売却してしまい、AG&Pというアジアで最も大きい建設会社の買収を行いました。ただのフィリピンの小さい砂糖会社から一気にアジアNo1の建設会社に会社の業態を変えた

1974年 CFO@Mariott Hotel
*ホテル資産の切り離しスキームにより高い資本効率の企業に変更し、企業価値を大幅に高めた

1985年 CFO@Walt Disney Company
*MBA保有

昆政彦

1985年 早稲田大学商学部を卒業
1985年 三菱電線入社
1990年 GEジャパン
1994年 GE横河メディカルマネージャー
1997年 GE米国本社シニアファイナンスアナリスト
2000年 GE横河メディカルCFO
2002年   シカゴ大MBAを取得
             おそらくこの辺りで米国公認会計士を取得
??年ファーストリテイリングCSR担当役員/PMI担当
2005年 GEキャピタルリーシングCFO
2006年 スリーエムジャパンCFO
2020年 スリーエムジャパンCEO
*MBA、USCPA保有

石橋善一郎 1982年 上智大学卒業
1982年 富士通入社
1990年 コーポレイト・ディレクション入社
1991年 インテル日本法人予算管理部長
1994年 インテル日本法人経理部長
1997年 インテル日本法人コントローラ
2000年 インテル製品事業部コントローラ
2002年 インテル日本法人コントローラ
2005年 ディーアンドエムホールディングスCFO
2007年 日本トイザらス代表取締役副社長兼最高財務責任者(CFO)
*USCPA、USCMA、MBA保有
大矢俊樹

1992年   慶應義塾大学経済学部卒業
1992年   監査法人トーマツ
1999年  ソフトバンク・インベストメント株式会社
2003年  ヤフー株式会社
2005年 株式会社クレオ取締役
2006年 株式会社クレオ取締役最高財務責任者
2011年 株式会社クレオ代表取締役社長
2012年 ヤフー株式会社 最高財務責任者 執行役員
2015年 ヤフー株式会社 副社長執行役員 最高財務責任者
2018年   グリー株式会社 取締役
*JCPA

吉田知史 26歳で公認会計士になり、BIG4で監査人となる
37歳で監査法人系FASに入所してFAS業務に携わる
44歳でアイビーシー社に転職して管理部長となる
※この当時のアイビーシー社の売り上げは4億円、最終利益5百万円、従業員30人、管理人員1名のみ
BIG4時代の同僚からの紹介で、上場準備をしているアイビーシーが募集していることを聞かされて入社
45歳でアイビーシー社の取締役CFOとなる
47歳でアイビーシー社をマザーズ上場させる
48歳でアイビーシー社を東証一部に上場
その後、家族事情等もあり退職
49歳で当時上場準備中だったジオコードへ取締役CFOとして入社
その後、ジオコードを上場へ導く
佐久間大輔

1999年4月に日本アジア投資㈱へ入社。
(13年にわたりベンチャーキャピタルにて企業支援)
2012年1月にクルーズ㈱に入社。
2015年1月にギークス㈱に経営企画本部長
その後、ギークス㈱取締役CFO

坂上亮介 1998年3月南山大学を卒業株式
1998年 CSK(現SCSK株式会社)に入社
(エンジニアとして大規模プロジェクト等に携わった後、経営企画担当としてM&Aに従事)
2008年ヤフー株式会社入社後
株式会社GyaO(現:GYAO) CFO
ヤフーコーポレートグループ財務本部本部長
2018年4月ヤフー執行役員最高財務責任者(CFO)に就任
菅原敬 英国国立ブリストル大学に留学(経営修士(MBA)修了)
1996年にアンダーセンコンサルティング(現・アクセンチュア)
1999年にアイスタイル創業に参画
2000年にアーサー・D・リトル(ジャパン)に入社
(各種戦略立案のコンサルティング業務)
2004年よりアイスタイルに取締役として正式参画。
(CIO(システム企画部部長)アイスタイル・マーケティングソリューションズ、コスメ・コムの代表取締役社長などを歴任)
2011年より株式会社アイスタイル取締役兼CFOに就任
2014年より株式会社アイスタイルキャピタル代表取締役社長
安田昌史 1994年にKPMGセンチュリー監査法人(現 有限責任あずさ監査法人)入所。公認会計士登録。
2000年、GMOインターネット株式会社に入社
2002年取締役経営戦略室長
2003年常務取締役
2005年同社専務取締役
現在はGMOインターネットグループの管理部門統括役員として主にCFO業務を管掌
吉田憲一郎

1983年東京大学経済学部を卒業
1983年ソニー入社
1988年ソニーネットワーク販売出向
1990年ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカ赴任
1994年ソニー証券業務部
1997年ソニー財務部
1998年ソニー社長室室長
2000年ソニーコミュニケーションネットワーク出向
2001年に執行役員に就任
2005年に代表取締役社長に就任
その後、ソニーを退職しソニーコミュニケーションネットワークに移籍
2013年平井一夫からの要請でソニー(現・ソニーグループ)に戻り執行役 エグゼクティブ・バイス・プレジデントCSO兼デピュティCFOに就任
2014年代表執行役CFOに就任
2018年代表執行役社長兼CEOに就任
2020年に代表執行役会長兼社長CEOに就任

桝田恭正 1980年アステラス製薬株式会社入社
営業、財務経理などを経て米国子会社にて経営全般に従事。
2005年アステラス製薬財務部長
2008年同社執行役員経営推進部長
2011年同社執行役員財務担当兼経営推進部長
2012年同社執行役員財務担当(CFO)
2012年同社上席執行役員財務担当(CFO)
*ノースウェスタン大学MBA
藤田利之 24歳でソニー関連会社に入社
25歳でBIG4に入社し監査人となる
29歳でエグゼCFO
在職中にエグゼを上場させることに成功
34歳でBIG4 FASに入所
41歳でレアジョブに一般社員として入社
41歳でレアジョブですぐに取締役CFOに就任
その後、レアジョブのIPOに成功
安東 俊 2002年慶応義塾大学経済学部卒業
2002年YKK株式会社入社
*在籍中に簿記の資格を取得
2007年りそなキャピタル株式会社に転職(M&Aアドバイザリー)
2008年株式会社レバレッジパートナーズ(現株式会社ヨシムラ・フード・ホールディングス)入社
*代表から買収したての会社の立て直しで誘われて入社
2010年同社経営企画室長
2012年同社取締役CFO

(考察)CFOの経歴から読み取れる経歴の傾向

経歴を見ながらなるほどなと思った経歴の要点をまとめます。
僕は経歴をながめて3つのポイントがあると思いました。

<CFOになった人の経歴から考える要件>
・一度勝負をかけるキャリア選択をしている
・勝負の場で勝っている
・学歴が高く継続的に勉強をしている(MBA、CPAなど)

一度勝負をかけるキャリア選択をしている

先ほどの経歴のまとめの中で赤字にした部分がポイントです。
これが一番大事だと思いますが
やはりキャリアの中で思いっきり勝負しているところが赤字のところです。

例えば、Gary Wilsonなんて典型的ですが
MBA取得した後にいきなりフィリピンの会社に入ってます。

こんな選択は普通しないでしょう。
普通は投資銀行に行ったりコンサルに行ったり
大手企業の幹部候補として行ったりが普通です。

しかし彼はフィリピンの中小企業でいきなりCFOをやっています。
明確な目的意識を持って

そしてこの勝負に勝っています。
それがマリオットのCFOキャリアにつながっているわけです。

昆さんも三菱電線というおそらく大手企業にいながら
GEに転職するというのが転機だと思います。

これも一つの勝負です。

その後は外資系のファイナンスキャリアを邁進しています。
やはりGEで頑張ったのが勝負だったのだと思います。

大矢さんは監査法人にいながら
1999年の段階でSBIに入社しています。
当時のSBIは今と違ってもっと海のものとも山のものともというもののはずです。
が、そこにあえて飛び込んだというところがその後の飛躍につながっています。

こんな風にやはりCFOになるからにはそれなりに一度リスクを取った
チャレンジングなキャリア選択をする必要があるということがわかります。

勝負の場で勝っている

次に勝負をかけたキャリア選択における勝負の場で勝っていることです。

結果的に上場企業のCFOになっている人たちばかりを紹介していますが
チャレンジした結果、上場させられずに散った人たちもたくさんいるはずです。

この人たちは実際に勝負に勝って上場を達成したり
大きなM&Aを成功させたりして
ファイナンス人として企業価値の大幅向上に成功した人たちです。

やはり勝負どころで勝負に勝つという胆力が必要というわけです。

まあ、運もあるでしょうけれど情勢を見極めてポジションを取りに行く気持ちを保つのが大事なのでしょう。

学歴が高い(MBA、CPAなど)

改めて並べてみるとほぼ全員の最終学歴はいわゆる有名大学です。
おそらくCEOよりもCFOの学歴の方が高いと思います。

これはCFOが求められるものが知識がベースになっているためだと思われるのと
CFOになりたい人の傾向の表れでもあると思います。

ほとんどがMBAかCPAを持っているという状況で
CFOが勉強家な人が多いということがわかります。

継続的に勉強をして新しいことを取り入れていく気持ちも大切です。

まとめ

CFOの経歴をまとめながら要件を考えると具体的に見えてきますよね。

厳しそうだなと思った方もいるかもしれませんが、
意外といけるんじゃないかと思った人もいると思います。

もう一度、CFOの要件を3つだけまとめたものを抜粋すると次の通りです。

<CFOになった人の経歴から考える要件>
・一度勝負をかけるキャリア選択をしている
・勝負の場で勝っている
・学歴が高く継続的に勉強をしている(MBA、CPAなど)

この中で大事なのは1個目です。

普通に大手企業にいてああ、CFOになりたいなんて思っていてもなれないよということです。
むしろ中小企業の方がなれる可能性が高いです。

一回、キャリアで勝負をかける選択をすることがCFOになる一番の要件です。

そしてその勝負にきっちりと勝つことが大切です。

そのために日々、準備をするわけです。

どんな案件が良いのか、どんなスキルを身につければいいのか
を日々考えながら、現行で仕事をとっていく、勉強していく、情報収集する
ということをやっていけば着実にCFOに近づいていくと思います。

ということで以上です。

ゲンタ

こんにちはゲンタといいます。

自己紹介をします。

<昔>
・元ニート兼プータロー
・零細企業経理部で伝票を起票したり請求書を発行したりと作業仕事
・年収は300万円で、超いけてない経理マン

↓その後、改善施策を実施

<今>
・海外CFO
・従業員数千人企業の管理部門、M&A、FP&Aを統括
・年収は数千万

大きく変わることができました。
変わるポイントは作業型から思考型に仕事を変えていったことでした。

ブログのコンセプトは、 Beyond the Financeと言います。

なんだそりゃって感じですよね?

”作業地獄型の経理から脱出して、思考型経理になろう”
というのがその意味です。

思考型経理って一体なんだろう?と思っていただけたら
下記のリンクから読み進めていってください。

皆さんの人生が変わるきっかけになるかもしれません。

よろしくお願いします。

このブログの目的~Beyond the Financeはじめに こんにちはゲンタです。 僕は大学時代にさぼってしまい大学卒業後も就職もせずにぷらぷらとニートになりました。 その後、...

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