こんにちはゲンタです。
今日はCFOの年収相場について説明していきます。
ファイナンスの最高ポジションであるCFOになったからには
それなりの年収をもらいたいと思いますよね。
今は経理や会計士だけど将来的にはCFOを狙いたいと思っている人も
CFOの年収相場を見てモチベーションを上げるためにも知っておくと良いです。
一言にCFOといっても会社の規模が違ったり
上場しているかしていないかでも違ったり
SOが発行されたりと単純には比較できません。
CFOの年収は他のポジションの人の年収と同様に
会社のレベルによって異なります。
よって会社レベル別のCFO年収をまとめていきます。
会社レベル別CFOの年収相場まとめ
今回、会社レベル別のCFOの年収について
求人票や各種の本などから調べた内容をまとめました。
基本的にCFOとなるからには
上場しているか上場準備か投資ファンドが絡んでいるかなど
資本政策が重視される企業のCFOのみについて記載しています。
いわゆる非上場企業は含めていません。
なぜならCFOポジション自体が存在しないか
重視されていないケースが多いためです。
会社レベル別CFOの年収相場まとめ表
ベンチャー企業 |
・基本報酬:800万円〜1800万円 ・ボーナス:なし ・業績連動SO:なし ・長期SO:株式総数の0.1%〜1% *これまでは低く設定されていましたが、最近は徐々に年収レベルが上がる傾向にある。 *魅力はSOによるキャピタルゲイン |
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上場ベンチャー企業 | ・基本報酬:1200万円〜2000万円 ・ボーナス:あり ・業績連動SO:あり ・長期SO:あり |
中小上場企業 | ・基本報酬:1800万円〜2500万円 ・ボーナス:あり ・業績連動SO:あり ・長期SO:あり |
大企業 | ・基本報酬:2500万円〜4000万円 ・ボーナス:なし ・業績連動SO:あり ・長期SO:あり |
超大手企業 | ・基本報酬:3000万円〜1億円 ・ボーナス:なし ・業績連動SO:あり ・長期SO:あり |
外資系企業の日本法人 | ・基本報酬:2000万円〜3000万円 ・ボーナス:あり ・業績連動SO:あり ・長期SO:あり(〜数千万円) |
日系バイアウトファンド投資先企業 | ・基本報酬:1200万円〜2500万円 ・ボーナス:なし ・業績連動SO:なし ・長期SO:数千万円〜1億円(Exitボーナス) |
外資バイアウトファンド投資先企業 | ・基本報酬:1500万円〜3000万円 ・ボーナス:なし ・業績連動SO:なし ・長期SO:数千万円〜1億円以上(Exitボーナス) |
(考察)CFOの年収相場からわかること
さて調べてみて気づいた点をまとめますと次の通りです。
- 企業規模が大きいほど報酬は高い
- 日系よりも外資の方が報酬が高い
- SOの報酬は非常に大きく資産形成に影響する
- 全体的にみても報酬のレンジは大きい
①企業規模が大きいほど報酬は高い
先ほどのチャートを見ていただいてもわかる通り
企業規模が大きいほど報酬は基本的に高くなります。
これは普通の従業員でも同様です。
理由は利益の規模が大きいほど出せる報酬の余地が大きくなるからです。
CFOを目指す人ならわかると思いますが
これは売上規模ではなく利益規模が重要です。
バイアウトファンドの投資先CFO案件などは特に利益規模で
報酬額も比例して大きくなっていきます。
利益規模が大きいほど企業価値が大きくなり
その案件規模、重要性などが大きくなるため
より信頼できるCFOをおく必要も出てくるためです。
こういった観点から考えると
ベンチャーCFOを狙うにしても
上場企業のCFOを狙うにしても
バイアウトファンドのCFOを狙うにしても
重要なのは利益額が大きいか将来的に大きくなれる会社のCFOを狙うべきだということで。
利益が出ない会社のCFOは当然、報酬も小さいです。
もしくは出せない会社もあるかもしれません。
②日系よりも外資の方が報酬が高い
先ほどのチャートから外資系の方がバイアウトファンド案件でも
日本法人でも総じてCFOの報酬は高く設定されていることがわかります。
理由は日系よりも外資系の方がファイナンスを重視しているためです。
そのヘッドであるCFOのポジション自体が重要視されているわけです。
その結果、年収レベルも高いです。
一方で外資系では日系と異なり
CFOも業績によりコミットすることを求められます。
業績未達ともなると首になるリスクも高まります。
外資のCFOをやるならばしっかりとスキルに自信がある状態で
のぞむべきですね。
③SOの報酬は非常に大きく資産形成に影響する
SOの報酬は幅がありますが
基本的には数千万〜1億円までの設定となります。
場合によってはベンチャー企業が上場した場合にも
億を超える可能性だってあります。
上場企業のCFOになった人やバイアウトファンドのCFOになった人たちから
直接話を聞いたことがありますが、
口を揃えていうのが次のポイントです。
結局、資産形成に影響するのは年収ではなくてSOによる。
毎年の年収なんてある程度しれているけどSOはガツンと資産形成ができる。
これがCFOになった時の一番の旨味
確かに一気に5千万円とか1億円とか入金したら
資産形成がそれだけで完了してしまうだけの威力がありますね。
それだけSOの威力というのは大きく
CFOになることの一番の旨味とも言えるのかなと思います。
全体的にみても報酬のレンジは大きい
改めてこのチャートを見て思いましたが
報酬のレンジは大きいです。
同じ仕事をしていてもちょっと利益が出ている会社でCFOやっている人は
3000万円の報酬をもらっている。
同じ仕事をしていても利益が出ておらずIPO準備でゴリゴリ仕事をしている
CFOは900万円の報酬しかもらえていない。
そんなことが普通にあります。
結局、これは一度自分の報酬レベルや社会的なポジションを上げておくことなどで
報酬レベルが大きく変わってくるということです。
転職する際には報酬は無視してという人がいるかもしれませんが、
やはり報酬も非常に慎重に考えて選んでいくべきだと思います。
まとめ
では最後にまとめていきます。
CFOの年収相場は先ほどのチャートを見てください。
この年収相場を見るとCFOを目指すことは悪くないことがわかります。
それにCFOは一度なってしまえば、次も別の企業でCFOになることも十分できます。
またスキルなども使い回ししやすいものでキャリアとして安定的に高収入を目指すことができるものだと改めて思いました。
ただし、その中でも注意しないといけないのは次の4点です。
- 企業規模が大きいほど報酬は高い
- 日系よりも外資の方が報酬が高い
- SOの報酬は非常に大きく資産形成に影響する
- 全体的にみても報酬のレンジは大きい
これらの4点に気をつけながら
CFOへのキャリアステップを考えていくことをおすすめします。
ということで以上です。
ゲンタ
こんにちはゲンタといいます。
自己紹介をします。
<昔>
・元ニート兼プータロー
・零細企業経理部で伝票を起票したり請求書を発行したりと作業仕事
・年収は300万円で、超いけてない経理マン
↓その後、改善施策を実施
<今>
・海外CFO
・従業員数千人企業の管理部門、M&A、FP&Aを統括
・年収は数千万
大きく変わることができました。
変わるポイントは作業型から思考型に仕事を変えていったことでした。
ブログのコンセプトは、 Beyond the Financeと言います。
なんだそりゃって感じですよね?
”作業地獄型の経理から脱出して、思考型経理になろう”
というのがその意味です。
思考型経理って一体なんだろう?と思っていただけたら
下記のリンクから読み進めていってください。
皆さんの人生が変わるきっかけになるかもしれません。
よろしくお願いします。
ゲンタ