Beyond the Finance -作業地獄型経理と思考型経理の違いとは?

はじめに


こんにちはゲンタと言います。
ここでは僕の経歴を話しながら
Beyond the Financeってなんなのか?
ということを説明します。

これを読んでもらえれば
間違いなく希望を持っていただけるはずです。

ではいきますね。

僕は大学時代にさぼってしまい
大学卒業後も就職もせずに
ぷらぷらとニートになりました。

その後、なんとか零細企業に経理として
入社した後に転職を2回経て、
一部上場有名企業で
年収1千万以上をもらえるようになりました。

 

今は海外でCFOをやっていて、
従業員2000人規模の会社の管理部門全体から
事業再編、M&A、FP&Aなども統括していて、
ありがたいことに、年収は数千万円をもらえています。

ですが、
僕は元々、プータローでした。

その後も零細企業の経理部で
ブラックに伝票を起票したり請求書を発行したりと
作業仕事をひたすらしていました。

年収は300万円の超いけてない経理マンでした。。

僕がプータローから海外CFOになる過程で感じたのは、
もっとファイナンスは面白い仕事にできるのに・・・・・・

面白くない仕事が多すぎる!
面白くなくしている!
というものです。

これがわかると、年収も上がっていくし、
ポジションも上げていきやすいです。

これからの時代、経理財務、ファイナンスの仕事は
作業ではなく、思考を中心にしていくべきです。

そうするとポジションも給料も
スルスルスル〜〜と上がっていきます。

今日はそのことについて話していきます。

「経理は集計屋でなくビジネスパートナーになるべきだ」っていうけど、実際どうやってやるんだよ?

よく、セミナーなんかに行くと
経理は集計屋でなく、ビジネスパートナーになるべきだ
とか色々いわれています。

じゃあ、それって具体的にどういうことやるのよ?
というと
間違いなくはっきりとした答えが返ってこないです。

なぜなら、そういっている人自身は
監査法人の人で実務経験がないのに、
単にマーケティングキーワードとして
商売として使っているだけだからです。

でも、
AIとかRPAが迫ってくる中で、
僕ら経理マンは切実に
集計屋である作業系の仕事から脱出していかなければならないし、

もっと、思考を鍛えて面白い仕事をやっていくべきだと思います。
それが彼らがいうビジネスパートナーっていう仕事です。

そういった思考をする仕事が
これからの経理財務で求められているのは
間違い無いです。

今、みなさんが働かれている会社でも
そのように言われていませんか?

経理っていうのは財務諸表を作るだけの仕事じゃありません。

経理だけが持っている強みをもっと活かしていくことで
間違いなく、営業やマーケティングに負けない
ポテンシャルが埋まっています。

経理のポテンシャルの掘り起こし
超具体的に実行していくこと。

それによってこれからの経理の姿を作り上げていくこと。
それがブログの目的の一つです。

もう一つは僕自身、未経験から経理になってから
スキルアップする中で
もっとこうやったら早く行けたのにな
と感じるところもありましたし
そういうのを見える化してくれていたら・・・
と思うことがありました。

ですので、

未経験からどうやって経理職につけるか?

どうやったら年収1千万超えの経理マネージャーになれるのか?

といったベーシックな経理キャリアアップのステップも視覚化していくこと。

これがもう一つの目的です。

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地獄の作業労働型の経理


僕が仕事をしている中で感じたのが、

「経理の仕事は作業仕事ばかりで起伏がなく飽きてきたな~」

「営業とかマーケから経理は利益に貢献しないコスト部門だからなとか言われて、めっちゃ悔しい」


「経理って結局、財務諸表を作ってるだけで価値低いんじゃないか」

といったようなことでした。

 

実際、僕も海外送金を500件入力する仕事なんかを
一年間やっていたことがあります。

500件も入れるとちょっと間違えたりするわけです。

で、先輩から怒られたりしていました。

「ちょっと、この送金入力のインボイスNOの入力間違ってるよ。
 入力の仕方もちょっと教えたのと違うし」

価値が高い仕事ではないですが、
正確に入れていく必要がある重要な仕事です。

ですが、
僕は何も考えずひたすら作業する仕事が大嫌いでした。

 

そもそも経理が専門職とか言われているけど
送金入力なんて正直、誰でもできる仕事です。

経理の知識なしで全くOKです。
そりゃー、付加価値低いですよ。

でも、そういった毎日が続きました。
なんかこうムラムラムラムラしてましたね。

もう付加価値の低い作業仕事をやりたくない!


頑張ってUSCPAや簿記1級を取得して、
一部上場企業に入ったやるぜ
それで海外出張とかM&Aとか事業再編とか
かっこいい仕事いっぱいやってやるぜ。
なんて思ってました。

 

ですが、
実際に一部上場企業に入社してみると、
新入りの僕にはまともや作業の仕事がバシバシ回ってきました。

固定資産の登録・改廃、マスター管理、連結決算、開示・・・などなど

ああ、また作業か。

だるいなあ、マジ価値低いよなー、こういう仕事
と思いながら

何とかその仕事を回避できないかと思考を巡らせていました。

でも、次々と作業仕事を押し付けられてきます。

はあ~、あほくさ。

こんな仕事やっても新しいスキル身につかねーし
このままじゃ、成長できない。
このままじゃ、やりがいもなく
毎日ただただ作業するだけ・・

このままじゃヤバいんじゃないか。

何とかこの状況を変えなくては!

自分で企画を打ち出して提案しまくる毎日

作業仕事が嫌になった僕は企画を作って
それを提案することを思いつきました。

もし、その企画が通ればそっちの仕事にアサインされて
今の作業仕事(固定資産、連結、開示など)から外れることができる
というところが狙いです。

今までこんなことをやる奴がいなかったので、
上司はめちゃくちゃ戸惑っていましたが、
役員クラスはこういった企画が大好きです。

本当に会社がやってほしいことっていうのは、
ルーティンの作業なんかじゃなくて
こういう新しい価値を生み出す企画なんです。

役員からも非常に良い反応がありまして、企画はどんどん承認され、
僕は自分が企画した仕事をやるというアサインメントになりました。

その結果、僕はめでたく作業労働から脱出することができました。
そしてあれよあれよという間にどんどん給与もポジションも
仕事のレベルも上がっていきました。

思考型経理へ


じゃあ、その企画ってどういうことをやったのか?

・経理財務組織の変更

・経理財務の戦略的な人事ローテーション

・必要な人材の採用

・海外子会社ガバナンスの再構築(ローカル社員の採用、解雇含む)

・既存業務の徹底的なマニュアル化

・RPAの導入による既存業務の効率化

・子会社再編(解散、合併)によるコストメリットの創出

・財務戦略(自己株式、持合株式売却、減損、借入の導入)

実際にこういった仕事をどんどんやっていきました。

その過程で僕は経理以外の様々なスキルを
身に着けることができました。

・プロジェクトマネジメントスキル

・プレゼンスキル

・英語力

・ITスキル

・コミュニケーションスキル

・思考力

中でも重要なのがコミュニケーションスキルと思考力です。

こういったスキルは廃れることがなく
永久に使えるものばかりです。

ポータブルスキルといって
別の部署でも使えるし
別の会社でも使えるし
そもそも仕事でなくても使えます。

だから、人生が豊かになっていきます。

勉強をしていても思いつくことが多くなりますし
人と話をしていても思いつくことが多くなり
話が面白いと言われるようになったり
行動力が増したりします。

普段行かないようなお店に行くようにもなり
好奇心と行動力も増していくようになったりしました。

要は面白い人になりました。

会計知識なんかは廃れていってしまうことも多いですが、

コミュニケーションスキルや思考力なんかは
一生ものの価値があり
めちゃくちゃレバレッジ効果が高いです。

日常生活でも使えますし、転職しても持ち運び可能なスキルです。

特に、海外子会社のガバナンス再構築の仕事なんかは、
一石四鳥もあるような仕事でした。

色んな国に海外出張に長期間で行くわけです。

そうすると
必然的に上司に報告するのも緩くなりますし
心理的に拘束感が低くなっていくわけです。

現地でプロジェクトも回すので
プロジェクトマネジメントスキルから
英語スキルからコミュニケーションスキルからITスキルまで
めちゃくちゃ成長できる仕事でしたね。

海外経理担当で年6〜10回の海外出張してたら人生変わった話僕は海外経理担当を2−3年ほどやっていた時期があります。 今日はこの経理マンが海外出張に行くことの メリットについて...

それに通勤電車も一切乗らなくて良かったりします。
だから、単純に自由を感じれました。

色んな国の人と話すことって単純に楽しかったりします。

へ~、この国の人ってこんなにきれい好きなのかー

へ~、この国の人ってこんなに理屈っぽいのかー

まあ、本当に旅行みたいなところもあります。

結局、英語で仕事をしなくてはならない環境にぶち込まれるので
必然的に英語ができるようになってしまう
というメリットもあります。

僕はこの仕事をやるまで一切できませんでしたが、
出張中にできるようになりました。

また、組織づくりをやっていくとわかるのですが、
視点が完全にマネジメント層にならざるを得ないわけです。

人材採用なんかもやるとわかるのですが
あ~、採用って完全にチームにフィットするかどうかを見てるんだな

採用のポイントがわかるようになります。

正直、経理のマネジメント層は
作業型の経理マンの人ばかりなので
マネジメント能力が他の部署よりも低いように思います。

 

その中で、仕組みづくりや組織づくりをやりまくっていくと
正直、そういった方々よりもマネジメントに強くなれてしまうでしょう。

つまり、
若くして昇進してないのに
昇進しちゃった的な仕事ばかり
しているわけです。

そりゃー、マネジメントに強くなるしかないはずだわ。

そうすると必然的に
同年代のライバルよりも
早く昇進するしかない状況になっていく
というわけです。

実際に
僕は30代のうちにマネージャーにもなりましたし、
CFOにまでなれてしまいました。

ポジションが上がると
仕事内容も上澄みの仕事ばかりになり
スキルも上がりまくりますし
当然、給料もついてきます。

というように
僕は思考を手に入れることで
人生が激変しました。

経理だけが全体最適を俯瞰できるポジションである


僕は経理のポテンシャルっていうのがもっとあると思っています。

経理はあらゆる会社の情報があつまってくるわけです。

その中で全体最適を考えて施策を打ち出して行けば、
必ず、業績に影響を与えることができるし
何よりも会社の体を引き締めて統一感を出していくことができる
唯一のポジションなのです。

これは有名な元スリーエムCFOの昆さんも言っていました。

経理の重要な二つの機能の一つとして
ビジネスをコントロールする機能があります。

また、もう一つの重要な機能としてあるのが、
資本市場との対話という機能があります。

これらは経理だけが持ちうる機能なわけです。

特に資本市場との対話は
企業価値を構成する超重要な立場ですが、
あまり日本の会社では
重要視されていないなーと感じます。

その意味では間違いなく
まだまだ掘りがいのある領域です。

各社で少し掘ったら成果が出る状況でしょう。

もう一つの機能であるビジネスコントロールを行う上においては
当然ですがビジネスに強くならなくてはなりません。

どんどん学んでいかなきゃいけないわけですが、
経理がビジネスをコントロールする上で
一体、何を勉強したらいいのでしょうか?

これは間違いなく断言できるのですが
会計基準でも税法でもなく
マーケティングを勉強するべきです。

マーケティングとファイナンスは
外資系の社長やCFOにとっての
必須の二科目なわけです。

これのうち
すでにわれわれはファイナンスを身に着けているわけで、
後、マーケティングをやったら
もはや誰もついてこれなくなります。

だから
マーケティングを勉強してみてください。

これはですね
ファイナンスの勉強よりも正直、全然楽しいです。

世の中の商品やサービスを分析できるようになりますし、
ビジネスの仕組みが見えてきます。

この視点を持ったうえで
ビジネスをコントロールするのと
しないのとでは
営業やマーケや生産から信頼され感が
全然違ってきます。

あ、こいつわかってんな
他のファイナンスのやつと違うな
舐められないな
てゆか
ちゃんと話せる奴がきてよかったわ。

他の経理のやつじゃなく、こいつと話そう。
となるわけです。

Beyond the Finance


そろそろまとめに入ります。

僕が言いたいのは、経理の仕事でもっと面白い仕事をやって
ついでにポジションや給料も上げて行こうよっていうことです。

そのためにもガンガン勉強して
作業型の仕事から脱却して、
思考する仕事をやっていきませんか?

ということです。

 

今まで通り作業地獄型の経理マンでいくか?

ガンガン勉強して思考型の経理マンになるか?

どちらに行くかはその人の判断です。

 

ですが
AIやRPAが迫りくる中
今この瞬間に思考型になろうと
思わなかったとしたら
後で取り返しのつかない事態に陥ります。

おそらくバンバン後輩に
追い抜かされていってしまうでしょう。
(実際、すでに追い抜かれている人もいると思います)

作業型経理を抜け出して
思考型経理を追求していくと
どんどん財務経理の本質に行き着きます。

そうして
経理財務を突き詰めていくと
Financeの領域を超えていく

ことになります。

マーケティング、人事に行き着き
自分の人生も変わっていきます。

それがBeyond the Financeです。

それでいいんです。

これからの時代はスペシャリストではなくて
色んな領域の物事をつなぎ合わせて
新しい価値を生むことができる人が
活躍する時代です。

そういう意味でも
経理というポジションはラッキーです。

そのラッキーなところを
存分にしゃぶりつくしてみるべきです。

日本では経理は軽視されていて
あまりポジションが高くならない傾向がありますが
欧米ではめちゃくちゃ重視されていて
他部門と比べても給料が高いことが多いですし
CFOのポジションは高いですし
そこからCEOになる方も多いです。

それだけ重視されているわけです。

僕自身は、この方向性をもっと強化していって
ビジネスコントローラー機能と資本市場対話機能の二つのスキルを磨きつつ
最終的には上場企業のCFOになることを目指しています。

このブログでは

その過程で学んだことを
どんどんアウトプットしていこうと思いますし
アクションプランについてコミットするために
宣言をアウトプットしていこうと思ってます。

このブログはそういう意味で
成長し続ける経理マンのためのブログです。

思考型経理になるための講義

このブログでは思考型経理になるための情報を発信しています。

よし!
もう作業地獄型経理から脱出してやるぜ!
思考型経理になって面白い仕事やってお金稼ぐぜ!
と思っていただいた方は
次の記事を読み進めていってみてください。

確実に参考になる情報を出せているという自信があります。

他にも似たような経理のキャリアサイトがありますが、
内容については一線を画している自信があります。

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ゲンタ