CFO

日本でCFO になるための3つのファイナンス専門知識を勉強する近道とは?

今日は、
日本でCFOになるために
どんな知識を勉強をどのように勉強したらいいか?
について話して行きます。

 

そのためには、CFOのお手本を知るのが一番早い。

 

っていうことで、

僕がCFOのお手本だと考えるのは、
元ディズニーのCFOである
Gary L.Wilsonという人物です。

 

僕はこの人をCFO最強列伝なる本を読んで知りました。
(なんだか、プロレスみたいなタイトルですが・・・)

 

その中でも最強CFOとして紹介されている
Gary L. Wilsonが自分をこのように表現しています。
「僕は企業財務に強い戦略家だと思っています」

 

この言葉が
CFOが勉強するべき知識やスキルセットを
明確に表現している
と思います。

 

これらの言葉が意味するところは、

・企業財務:ファイナンスの専門知識
これをバックグラウンドに持ちながら、

 

・戦略家:ビジネス戦略×コーポレート戦略
これを立案実行し、企業価値を向上させる。

ということだろうと考えられます。

 

ビジネス戦略×コーポレート戦略について
どのように勉強するか?
は置いておき、

 

今回は、
企業財務の専門性をどのように効率的に身につけるか?
について、話して行きます。

 

実際にCFOになった人の経歴をみたり、
自分の会社のCFOや
日本で一番立派な会社(の元CFOなんかにも
実際にあって
感じたことをベースに話をして行きます。

 

CFOに必要な3つの専門知識についてです。

日本でCFOになるために必要な3つのテクニカルな専門知識とは?

ズバリ、

1.会計
2.税務
3.財務

です。

 

んなの当たり前だろ

と思われるかもしれませんが、

真実はシンプルです。

 

ですが、
正直、日本でこれらの知識を満遍なく身につけている
ファイナンスの人っていないんじゃないかと思います。

 

 

というのも、
大手企業の経理財務部に配属されると、
主計、税務、財務というようにチームが別れてしまっています。

 

そして、こんな言葉をおじさんからかけられます。

「A君はとりあえず主計で伝票起票からだね」
「B君は財務で送金からやって行こうか」

みたいなパターン。。

 

次にどうなるかというと、
「A君は伝票起票できてきたから次は固定資産管理、その次は決算、その次は連結」
「B君は送金はもういいから次は資金ぐり管理、運用、その次は財務戦略」
とかっていうように
ステップアップさせていくわけです。

 

 

すると、
A君は1.会計知識は身につけたけど、
2.税務、3.財務は身につけられない。

 

B君は逆に3.財務は身につけたけど、
1.会計、2.税務は全くわからない。

といった事態に陥るわけです。

 

シンプルな話なのですが、
意外と意識しないと気づかないわけです。

 

だから、
この3つを全部知っているだけで、
かなり独自の価値になるというわけで、
CFOに近づけるというわけです。

 

じゃあ、どうやって3つの知識をパッパと勉強できるのか?

 

色々な方法はあると思いますが、
僕はこの方法を推奨します。

中小上場企業の財務経理部で勤務しながらUSCPAを取得する

です。

 

なぜなら、
中小上場企業では
単体決算〜連結決算といった会計の一連の仕事もあれば、
当然、税務申告もあるしうまくいけば国際税務の仕事もあれば、
資金運用や借入や自己株取得や配当といった財務の仕事もある。

 

つまり、小さい所帯ながら
1、2、3と一通り揃ってるわけです。

 

そして、小さい会社なので、
一人の人間が領域をまたいで仕事をしていたりします。

 

つまり、連結やりながら税金申告書書いたり、
運用したりするわけです。

 

 

だから、20代の若いうちから、
色々任せてくれます。

 

 

いやいやでも、
20代とかじゃなかなか色々やらせてくれないよ
という人がいるかもしれません。

 

その場合でも、
例えば、USCPAを取得したりすると、
一目置かれ出すので、
じゃあ、やってみてよ
と絶対なります。

これ、間違いなく、断言できます。

 

 

なぜなら、
実際、僕自身が、そんな感じで20代後半くらいから30代前半にかけて、
ジャスダック上場企業に入って、
1、2、3の全部を経験することができました。

 

結果、今回のタイトルになっている3つの知識は
実務経験をベースに勉強することができました。

 

どの領域でも実務をベースにしないと
勉強したとは言えないので、
これが一番の近道だと思います。

 

ただし、
Gary L Wilsonの言葉にもある通り、
ファイナンスの専門知識だけでは、
CFOになれませんし、
仮になったとしても勤まらないです。

 

あくまでも、
ファイナンスの専門知識は、
ベースとなるスキルであり、
これだけで抜本的に企業価値を生み出せるわけではないということです。

 

3つのファイナンス専門知識を知っているだけで実はめちゃくちゃ希少価値が高い

 

これらを複合的に知っているだけでも、
希少な人材であると断言できます。

 

なぜなら、
これらの知識を複合的に組み合わせて、
ビジネス事象を料理できる人って、
本当に一部上場企業でもいないんです。

 

3つの知識を全部知っている人がいないから。
ただそれだけなんですが・・・・。

 

逆にいうと、3つ知ってるだけで、

余裕で勝ちゲーを展開できます。

 

大体が、
税務の視点が抜けている、
とか、
キャッシュフローを意識できてない、
とか、
実は適時開示に影響するのに気づかない、
とか、
実はその意思決定で減損リスクが高まることに気づけない、
とか
っていうような事態になっているのを
本当に頻繁に一部上場企業の現場で出くわしました。

 

 

なので、
そういった会社では、
多数の人間が会議に出席して
なかなか物事が前に進まなかったり、
まとまらなかったりするわけです。

 

 

これらの知識を包括的に
一人の人間に入っていると、
これをやると税金コスト削減効果ありますよね。
ただし、この作業が必要ですけど。
なので、契約書にはこういった文言や条件を入れましょう。
そうしたら、キャッシュフローも改善しますね。

あ、それと会計的には、
Q3の決算に反映させておかなくてはいけません。
そうすると、着地見込みに影響しますが、
現状の見込みがブレてしまいますね。
これに対する対応策も考える必要があります。

 

 

などというように、
バンバン物事が前に進むわけです。

 

当然ながら、
ああ、この人よく気がつくな〜
というような印象を与えられます。

そして、いろんなプロジェクトに引っ張り出されるようになります。

 

 

正直、
別にそんな大したことではないと思いますが、
3つの知識を組み合わせるだけで、
まあまあのところまでいけるということを
ご理解いただけると幸いです。

 

 

ですが、
CFOとして価値を生み出すためのもう一つのスキル
はもう一個の戦略家としてのスキルです。

これを併せ持っている人なんて
日本にいるのだろうか?
となるのですが、
これもやっていくうちに身につくのか
いるんですよね。
中には。

 

というわけで、
今日の話をまとめておきたいと思います。

まとめ

・最強のCFOであるGary L Wilsonは、ファイナンス専門知識を背景とした企業戦略家である。
・ファイナンス専門知識は①会計、②税務、③財務の3つの知識に分けられる。
・ファイナンスの3つの専門知識を効率的に身につけるためには、中小上場企業に勤務してUSCPAを取得してアピールする。
・3つの専門知識を持っているだけで間違いなく希少価値がめちゃくちゃ高いファイナンス人材になれるし、CFOになるベースとなる。

ということで、
今日は終わり。

 

次の記事ではCFOになるためのキャリアパスについて具体的に話していますので参考にしてください。

【CFOキャリアパス】40代経理マネージャーからCFOへの道

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僕は大学卒業してからも プラプラとニートをしてました。

ですが、その後USCPAを取得したり転職活動をして

今では一部上場企業で決算などはやらずに複数のプロジェクトを回したり、海外出張にいきまくるなどしてます。

年収も1000万を超えました。

今後はファイナンススキルとプロジェクトマネジメントスキルを武器にして、

CFOになろうと日々色々と学び、行動しています。

このブログのコンセプトは、 “Beyond The Finance” といいます。

なんだそりゃってかんじですよね。

もうちょっと詳しくみてやろうかなと思う方はこちらから読んでください。

こんにちはゲンタといいます。

自己紹介をします。

<昔>
・元ニート兼プータロー
・零細企業経理部で伝票を起票したり請求書を発行したりと作業仕事
・年収は300万円で、超いけてない経理マン

↓その後、改善施策を実施

<今>
・海外CFO
・従業員数千人企業の管理部門、M&A、FP&Aを統括
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よろしくお願いします。

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