こんにちはゲンタです。
今日は話題になっている長期株式投資 【超完全版】フルオートモードで月に31.5万円が入ってくる「強配当」株投資 を読みましたので使えるように解説していきます。
長期株式投資さんは、ジェレミーシーゲルに大きく影響を受けており
内容的にはシーゲルを消化して日本株で実践し実績を上げている方です。
シーゲルの本が一見難解なのに対して、
本書はかなり読みやすく、しかも良書なのでぜひ読んでみたら良いと思いますが、
僕の解説だけでも相当エッセンスは取れるように解説します。
特に経理、財務に関わっていて、将来CFOになりたい人にとっては
株式やマーケットに詳しくならないと、経営陣と話ができず相手にしてくれなくなります。
今のうちに株式投資しながら詳しくなっておくと得です。
株に詳しくなれば投資で儲かる上に、キャリア上も有利になるので一石二鳥ですね。
なので僕はやっているわけです。
結論から言うと、この本の中で言っていることは下記内容につきます。
- 優良企業の株式を適正価格で買い、長期的に保有すれば損することはない
- 優良企業とは市場シェアが高く、実績があり長期成長し生き残る可能性が高い銘柄、経済的な堀を持つ会社(バフェットの言葉)、ブランド、特許、行政の認可などの無形固定資産を持つ企業はライバル企業がかなわない製品やサービスを販売できる
- 適正価格で買う方法はEPSが安定成長していて、PER、PBR、配当性向が過去レンジで低いところで買うべき。(なお、EV/EBITDAもM&A実施時には重要指標として参照しますので、これもチェックすべき)
ということを言っています。
優良企業の株式を適正価格で買い
長期的に保有すれば損することはない
優良企業の株を適正価格で買って、長期的に保有すれば損することはない
との内容はその通りです。
当たり前ですよね。
優良企業だから企業が継続運営することは間違いありません。
さらに、適正価格で買うわけですからね。
普通にやったら、配当収入だけでもそれなりに稼げますよね。
また、株式は長期的にみると6.9%程度でリターンが望めるとの
シーゲル博士の研究結果もあります。
さらに優良企業株なので、損しにくい状況にあるなと言うわけです。
と言う疑問が湧いてきますよね。
優良企業とは経済的な堀を持つ会社
有料企業って経済的な堀を持つ会社とバフェットがいったとされています。
要は他の企業が作れない製品やサービスを提供できる会社ということです。
その結果、優良企業とは市場シェアが高く、実績があり長期成長し生き残る可能性が高い
企業となるわけです。
例えば、コカコーラ
バフェット銘柄であるコカコーラ
全世界的にブランド認知が圧倒的であり
コカコーラというブランドは浸透しています。
他社はコカコーラというブランドであの味でコーラを作れないですし
長期的にも絶対に生き残る会社と言えます。
優良企業の株式を適正価格で買う方法
いくらが割安と言えるのか?
もちろん、絶対に儲かる価格がいくらかは誰にも分かりません。
しかしながら、割安水準については過去のマルチプルのレンジの中からわかるということです。
割安水準の判断基準
適正価格で買う方法はEPSが安定成長していて、PER、PBR、配当性向が過去レンジで低いところで買うべき。(なお、個人的には、EV/EBITDA、ROE、EPS成長率もM&A実施時には重要指標として参照しますので、これもチェックすべき)
というようにやります。
個人投資家人気で株価下落傾向のNTTは割安か?
例えば、NTT。
個人投資家に人気があって最近株価が下落傾向のNTTってどうなのでしょうか。
これを本書の基準に照らしてみてみましょう。
と思うかもしれません。
NTT株価チャート
が、ここで一旦待ってください。
PER、PBR、配当利回りの過去レンジでどの水準かをみましょう。
予想PER推移
そして、現時点では11.8倍くらいでしょうか。
PERのレンジとしては悪くないポジションというところですので
割安とは言えない水準です。
PBR推移
次にPBRですが、過去レンジは0.8倍〜1.8倍といったあたりです。
現状のPBRは1.32倍ですので、まあまあ真ん中の水準です。
ただ、そんなに割安という感じはしないですよね。
配当利回り推移
現状の配当利回りは3.37%です。
こうしてみると4%台の時もあったという意味では
まだまだ割安という感じではないのかなーという感じがします。
(オリジナル)さらにEV/EBITDA、ROE推移とEPS成長率を確認する
僕の個人的なバリュエーションとしては、上記に加えて
EV /EBITDA、ROE推移、EPS成長率を見て
最終的な評価を下します。
総評
こうしてバリュエーションの基準に照らしてみていくと
それぞれ適正レンジの中にあるため、現状のEPSなどの業績予想の水準が適正であれば
価格は割安とは言えない水準にあると言えます。
このように、チャートを見てあ、割安かなーと判断してはいけないということです。
ちゃんと、PER、PBR、配当利回りなどの過去レンジと比較してどうかと判断すべきということです。
株価は人の心理によってコロコロ上下します。
まるで、ツンデレな異性の気持ちのようなものです。
逆にいうと、短期的に人の心理が弱気になった時には
本来の価値よりも安く販売されていることがあるということです。
総合的な判断の中で、勝てるなという時に投資をしておけば
長期的に保有をすることが可能になり、勝てる確率が高まるというわけです。
何せ、長期的には6.9%の利回りで株式は回るという過去のデータがありますからね。
まとめ
そろそろまとめます。
- 優良企業の株式を適正価格で買い、長期的に保有すれば損することはない
- 優良企業とは市場シェアが高く、実績があり長期成長し生き残る可能性が高い銘柄、経済的な堀を持つ会社(バフェットの言葉)、ブランド、特許、行政の認可などの無形固定資産を持つ企業はライバル企業がかなわない製品やサービスを販売できる
- 適正価格で買う方法はEPSが安定成長していて、PER、PBR、配当性向が過去レンジで低いところで買うべき。(なお、EV/EBITDAもM&A実施時には重要指標として参照しますので、これもチェックすべき)
今回の解説ではポイントだけ抜き出して使える形で紹介しましたが、
実際の本の中ではもっとニッチな優良企業を紹介してくれていたり
企業の強みという定性的な情報の分析手法やポートフォリオの考え方など
濃い情報もありますので、ぜひ読んでみてください。
普通に面白いです。
【超完全版】フルオートモードで月に31.5万円が入ってくる「強配当」株投資
もう少ししっかりと背景や理屈を学びたい人は
ジェレミーシーゲルの本も読むと、そういう考え方でわかってる人は投資をしてるのね。
と、経理財務として対峙する投資家の考え方の一端を知ることができます。
ゲンタ
こんにちはゲンタといいます。
自己紹介をします。
<昔>
・元ニート兼プータロー
・零細企業経理部で伝票を起票したり請求書を発行したりと作業仕事
・年収は300万円で、超いけてない経理マン
↓その後、改善施策を実施
<今>
・海外CFO
・従業員数千人企業の管理部門、M&A、FP&Aを統括
・年収は数千万
大きく変わることができました。
変わるポイントは作業型から思考型に仕事を変えていったことでした。
ブログのコンセプトは、 Beyond the Financeと言います。
なんだそりゃって感じですよね?
”作業地獄型の経理から脱出して、思考型経理になろう”
というのがその意味です。
思考型経理って一体なんだろう?と思っていただけたら
下記のリンクから読み進めていってください。
皆さんの人生が変わるきっかけになるかもしれません。
よろしくお願いします。
ゲンタ