こんにちはゲンタです。
今日は徳成旨亮さんというニコンのCOOで元MUFGのCFOの方が書いた
CFO思考という本を読んだので
使える感じに解説していきたいと思います。
CFOの大きな役割は海外投資家と社内を繋ぐこと
CFOは海外投資家とのコミニケーションしていいますので、
海外投資家がどんなことを考えてるのかを
社内のCEOなどに伝えていくと言う役割が重要です。
逆に社内の人がどういうこと考えていて
まぁそれは将来の企業価値どうつながっていくのか
っていうのを投資家へしっかり伝えていくということも必要です。
で、資家に自分の会社を選んで投資してもらうっていうのが
CFOの仕事は自社の株系のですね。
あの株式のトップセールスマン、それがCFOの役割だよってこと言ってます。
なんで海外投資家が重要なの?
海外投資家がなぜ重要かって言うと
シンプルに海外投資家は超大量の資金を持っているからです。
当然お金をいっぱい持っている人からあの投資をしてもらえればですね。
株価が上がっていくわけで、海外投資家にしっかり売り込みができてるっていうのはですね。あの株価を上げられるってことを言ってます。
そのため、株価を上げるにあたって海外投資家がどういうこと考えてるのかをよく知らないといけないというわけです。
海外投資家が重視するのは、ROE、EPS成長率といったあたりです。
なぜ海外投資家はROE、EPS成長率を重視するのか?
それは、ROEとEPS成長率が株価に直接影響するKPIだからです。
ちなみに、海外投資家から資本コストをいくらくらいか?
と聞かれることもあるそうなのですが、徳成さんは逆に聞き返していたそうです。
という感じですね。
資本コスト=投資家の期待リターン率であるわけなので、
それを投資家に聞くことは少しも変じゃないですということです。
通常は会社が資本コストを計算してどの程度かという把握をしておくべき
という話ですが、徳成さんの理論ではそうではないということですね。
ちなみに日本企業の資本コストは8%程度と見ておけば良いです。
じゃあ、なぜそんなにROEが重視されるのかというところをみていきます。
ROEとPBRの相関性について
ROEがなぜそんな重視されるかっていうと株価に影響があるからです。
PBRとROEの関係性
(出所:大和証券)
ROE8%を超え出すとPBRが1倍以上を超えて株価の上昇カーブも上がっていく傾向がありますので、この8%っての1つのポイントになります。
そして、ROE8%というのは有名なレポートでも
日本企業の一つの目安として提示されています。
ROE×PER=PBR
ちなみにROE× PER =PBRとなるので、バリエーション組んでいく上で1つの重要な指標になりますと言うことになります。
だから、ROEって重要と言われているわけですね。
ちなみに、ROE=Earnings(当期利益)/Equity(自己資本)として計算されるので
自社の努力によりなんとでもある指標となります。
一方で、PER=Price(株価)/EPS(一株あたり利益)として計算されるので、
株価は自社の努力では如何ともし難い指標となります。
ROEはどのように高めていくのか?
ROE=Return(当期利益)/Equity(自己資本)
という計算となるので、Returnを増やして、Equityを削っていく
それにより、ROEは上がっていきます。
そのため、資本コストを削っているような事業については積極的に売却や
クローズをしています。
最近では、セブンがヨーカドーを売却しそうになっていましたね。
PERはどのように高めていくのか?
PER=株価/EPSですけどそれ分解すると、
1 ÷(資本コスト−EPS期待成長率)=PER
と言うことになってます。
期待成長率ってのは要は利益が今後どの程度の成長率かっていうことです。
なのでこの期待成長率を上げていけばですね。
あの分母が減るのでここが良くなります。
すなわち何を言ってるかって言うとEPSの成長率ですね。
これを高めていくって言う努力が、企業には求められているというわけです。
それにより、EPSへの期待成長率が上昇していくわけです。(結果、株価が上がる)
要はPERを高めるためには、本業でEPS成長率を高めていく
高まるであろう施策を打ち出していくしかありません。
まとめ
CFOの役割と企業価値向上へのポイントについて、まとめます。
CFOの役割と企業価値向上へのポイント
- CFOの大きな役割は海外投資家と社内を繋ぐこ
- 海外投資家は超大量の資金を持っており株価形成上極めて重要
- 海外投資家はROE、EPS成長率を重視する
- ROE8%を超え出すとPBRが1倍以上になり株価上昇カーブも上がっていく
- ROE×PER=PBR
- 1 ÷(資本コスト−EPS期待成長率)=PER
割と読みやすい本ではあるので、
最近のCFOの動向ってどんな感じかなーというところで
読んでおくと、良いと思います。
海外投資家の考え方を参考にして
企業価値を高めていく手法としては
アクティビストの考え方も知っておくと
より一層、理解が進みます。
ゲンタ
こんにちはゲンタといいます。
自己紹介をします。
<昔>
・元ニート兼プータロー
・零細企業経理部で伝票を起票したり請求書を発行したりと作業仕事
・年収は300万円で、超いけてない経理マン
↓その後、改善施策を実施
<今>
・海外CFO
・従業員数千人企業の管理部門、M&A、FP&Aを統括
・年収は数千万
大きく変わることができました。
変わるポイントは作業型から思考型に仕事を変えていったことでした。
ブログのコンセプトは、 Beyond the Financeと言います。
なんだそりゃって感じですよね?
”作業地獄型の経理から脱出して、思考型経理になろう”
というのがその意味です。
思考型経理って一体なんだろう?と思っていただけたら
下記のリンクから読み進めていってください。
皆さんの人生が変わるきっかけになるかもしれません。
よろしくお願いします。
ゲンタ