CFO

攻めの経理とは?

こんにちはゲンタです。

攻めの経理って言葉を
最近よく聞きます。

それも経理部門以外の人から
流行りなんでしょうね。

しかしながら
攻めの経理って
威勢の良い言葉ですが
じゃあ、実際どんなことやるのか?

ちゃんと答えられる人は
ごくごく少数です。

もしくは
ほとんどがIT会社のマーケティングワードとして
使われています。

DXを駆使した
攻めの経理を!

とか

RPAで業務の効率化で
攻めの経理の実現!

とか

DXで経費適正化!

とか

いやー、結局システム売りたいだけでしょ!

はい。その通り。

ということで
今日は本当の攻めの経理について
僕の考えるところをかきます。

本当の意味での攻めの経理とは?

本当の意味での
攻めの経理っていうのは
直接、エクイティバリューの増大に
貢献する働きのことです。

エクイティバリュー=株主価値増大です。

株主価値に直接タッチできるのは
経理(というか経理財務)の特権です。

我々しか触れないものです。

営業やマーケや開発は利益向上につなげる動きはできます。

ですが、
IRして会社の成長性を投資家にアピールして
株価を向上するとか

低く評価された自己株式を買い取り
ROEを向上させ、かつ投資家に宣伝する
とか

負債資本バランスを意識して
大胆に負債を導入することによって
資本コストを下げる

さらに調達したキャッシュにより
M&Aを行う
とか

直接的に株主価値に
タッチするような動きはできません。

これらのように
明らかに経理が動いて
株主価値の増大に寄与する
働きをする。

これが攻めの経理です。

逆に守りの経理とは?

逆に守りの経理ってなんでしょうか?

守りの経理の説明は
他の方もよくできていますので
サラッといきます。

連結決算を行う
開示を行う
税務申告する
入出金業務を行う

これらのオペレーショナルな部分を
守りの経理と言います。

ただ、守りの経理は
僕は簡単ではないと思っています。

守りの経理をきちんと
できる人はかなり少ないです。

ですが
現代においては
守りの経理は価値が高くないと
思われています。

DXは攻めの経理なのか?

ここで一言言っておきたいのが
DXで攻めの経理を実現!

とよく言われるのですが
本当にこれは攻めの経理なのでしょうか?

いや、違いますよね。

RPAを入れても株主価値増大に
直接繋がっていきません。

RPAを入れたら
支払い業務の一部が自動化できました!

これはオペレーションが効率化されたのです。

つまり、
守りの経理の一部が
早くなったというだけです。

これは守りの経理の一部と考えられます。

大事なのは効率化されて
オペレーションに忙殺されていた時間が消え
空いた時間で何をやるのか?

です。

DXして手隙の時間に
直接、株主価値増大につながる
攻めの経理の仕事をやる

これこそが本当の意味で求められていることです。

攻めの経理の具体例

DXするだけじゃだめっていうのはわかった。じゃあ、攻めの経理ってどうやるの?

攻めの経理の具体例をリストアップします。

・資金調達(エクイティ、デッド)して投資

・IRで株主価値を投資家にアピール

・税務戦略によって税コストを削減

・財務戦略によって資本コスト、為替コスト+リスクの低減

・自己株式や配当戦略によって投資家に刺さるメッセージを送る

・コスト削減により利益増加

・M&Aによって会社の成長を加速

・価格弾力性の分析によりプライシングを変化させる

・人員の評価基準の設定により戦略に沿った動きとする

・オペレーションを集約化してスケールメリットだし
 会社拡大に向けたプラットフォーム作り

・DXによりオペレーションを効率化して
 経理メンバーの時間を攻めの経理業務に充てる

こんなところでしょうか。

実際にやらないと
イメージが湧きにくいと思いますが、
攻めの経理って
すなわち、CFOの仕事です。

資本の最適化、再配置によって
エクイティバリューを増大させる
仕事です。

それが攻めの経理です。

クリエイティブで面白い仕事だと思います。

ですし
攻めの経理の仕事ができれば
どこでも働けます。
(相当高いポジションで)

攻めの経理は未来を取り扱い、
守りの経理は過去を取り扱います。

だからと言って
僕は守りの経理が簡単だとは思いませんし
重要でないとも思いません。

が、
極力、守りの経理の仕事は
効率化していくべきだというのは
間違いありません。

まとめ

まとめます。

攻めの経理とは

  1. 攻めの経理は未来を扱う
  2. 逆に守りの経理は過去を取り扱う
  3. ただDXしてオペレーションを効率化するだけでは攻めの経理とは言えない
  4. 攻めの経理とは株主価値増大に直接貢献する
  5. 攻めの経理=CFOの仕事である
  6. 攻めの経理はクリエイティブな仕事で面白い

ということで以上です。

ゲンタ

こんにちはゲンタといいます。

自己紹介をします。

<昔>
・元ニート兼プータロー
・零細企業経理部で伝票を起票したり請求書を発行したりと作業仕事
・年収は300万円で、超いけてない経理マン

↓その後、改善施策を実施

<今>
・海外CFO
・従業員数千人企業の管理部門、M&A、FP&Aを統括
・年収は数千万

大きく変わることができました。
変わるポイントは作業型から思考型に仕事を変えていったことでした。

ブログのコンセプトは、 Beyond the Financeと言います。

なんだそりゃって感じですよね?

”作業地獄型の経理から脱出して、思考型経理になろう”
というのがその意味です。

思考型経理って一体なんだろう?と思っていただけたら
下記のリンクから読み進めていってください。

皆さんの人生が変わるきっかけになるかもしれません。

よろしくお願いします。

このブログの目的~Beyond the Financeはじめに こんにちはゲンタです。 僕は大学時代にさぼってしまい大学卒業後も就職もせずにぷらぷらとニートになりました。 その後、...

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