こんにちはゲンタです。
この間、商船三井がダイビルを完全子会社化
するというニュースが発表されました。
現状51.91%の子会社ですが
子会社株式をTOBにより買い増しして
最後はスクイーズアウトして100%化する
というものです。
TOBってわかりますかね
公開買い付けと言いまして
買取株価を設定して
売り手を公募するというものです。
なので
現状の株価よりも高い価格で
応募することになります。
今回は2200円で買い付けるそうです。
ちなみに株価のチャートはこんなふうになります。
直近で1500円くらいだったのが
突如2200円ですからね。
TOBがかかった会社の株式を持っている方は
ほんとラッキーです。
いやすごい
じゃあ、2200円って
どうやって決まったのか?
これは商船三井のTOB発表資料↓に
めちゃくちゃ細かく書かれています。
https://www.mol.co.jp/ir/data/pdf/news_211130_1.pdf
実際にはゴールドマンサックスが株価算定をしたとあり
市場株価法、DCF 法、将来株式価値の現価分析、プレミアム分析
によって見積もった
結果がこれです
1. 市場株価法 1,188 円~1,652 円
2. DCF法 1,239 円~2,813 円
3. 将来株式価値の現価分析 1,008 円~2,180 円
4. プレミアム分析 1,905 円~2,256 円
これだけみると
2200円はかなり高くつけたんだぞ
という印象がわきますよね。
しかしアセット・バリュー・インベスターズが
もっとあげろといってきているようですね。
商船三井が子会社のダイビルに対して実施しているTOB(株式公開買い付け)に関し、ダイビルの大株主の英アセット・バリュー・インベスターズ(AVI)が、TOB価格の引き上げを求めていることがわかった。商船三井にはTOB価格を3000円以上へ引き上げることを、ダイビルには2200円でのTOBへの賛同表明を取り下げることを求めた。
いずれにしても
ダイビルは不動産の含み益が大きく2,480億円も
ある。
そしてダイビルが発表しているところによると
不動産時価評価後のBPSは2,948円であり
今回の2200円よりもまだまだ高い価格である。
この情報は決算説明会資料の補足コメントに記載されていました。
↓のP6の右下です。
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS03619/f7a4a0d0/7817/439b/a3a5/bfb9b957e836/20210521172940641s.pdf
なので、
AVIが三千円だーといっているわけですね
いずれにしても
世の中価格は歪みがあって
それが今回注目されて
是正が行われているというわけです。
ちなみに
今回、商船三井がなぜ8月にこの案件の検討を開始したのかというと
間違いなく、商船三井の今期の業績が爆益だからである。
前期のNIが900億円に対して
今期のNI予測が4800億円です。
そりゃー
お金じゃぶじゃぶですよ
それもこれも海運業界の市況が異常に良いからです。
これも価格の歪みですね
こうした歪みを捉えると
利益がバコーンと出るわけです。
僕も昔、不動産の売却PJに絡みましたが
本当にばこーんと利益が出ましたね
ダイビルみたいな会社は他にも
たくさんあるはずです。
よし。探してみよう
歪みはチャンスです。
みんなが見えてない歪みが見えたら
それはもう勝ち確定です
ちなみに
今回の案件は事業再編税制の変更も
後押ししていまして
これまた興味深いのですが
また今度説明します。
ゲンタ
こんにちはゲンタといいます。
自己紹介をします。
<昔>
・元ニート兼プータロー
・零細企業経理部で伝票を起票したり請求書を発行したりと作業仕事
・年収は300万円で、超いけてない経理マン
↓その後、改善施策を実施
<今>
・海外CFO
・従業員数千人企業の管理部門、M&A、FP&Aを統括
・年収は数千万
大きく変わることができました。
変わるポイントは作業型から思考型に仕事を変えていったことでした。
ブログのコンセプトは、 Beyond the Financeと言います。
なんだそりゃって感じですよね?
”作業地獄型の経理から脱出して、思考型経理になろう”
というのがその意味です。
思考型経理って一体なんだろう?と思っていただけたら
下記のリンクから読み進めていってください。
皆さんの人生が変わるきっかけになるかもしれません。
よろしくお願いします。
ゲンタ