こんな質問をこれまでにいくつか頂きました。
確かに事業会社経理からコンサルタントに行くとなると
悩みますよね。
給料は高いって聞くけどどれくらいなんだろう
激務って聞くし俺で通用するかな・・・
コンサル経験後のキャリアはどうなるのか・・
うつ病にならないか心配・・
そもそもどんな種類のコンサルがあるのか
今の会社の退職金を捨てることになるのもったいないな
妻に言ったら反対されるんだろうな・・・
などなど疑問と悩んで当然かと思います。
悩んでいるということは考えが深い人だとも言えます。
こういう考えが深い方達は
あとは一つ一つ課題をクリアにして最後はエイと決断していくことと
必ず次のキャリアアップと成功が待っていると思います。
ということで
経理からコンサルタントへの転職について
ありか?なしか?
丁寧にみていきましょう。
事業会社経理とコンサルの違い
まず事業会社経理とコンサルの最も大きな違いってなんでしょうか?
それはズバリお客さんです。
事業会社経理のお客さん=社内の人→役割はバックオフィス
コンサルのお客さん=社外の人→役割はフロントオフィス
事業会社経理の場合は社内コミュニケーションがほとんどですが
コンサルの場合は社外の人とのコミュニケーションが多くなります。
当たり前ですが
お金をもらっている相手とのコミュニケーションは
社内のコミュニケーションよりも丁寧にする必要があります。
ですので気を使うことは多くなるでしょう。
(もちろん社内もものすごく気を使うのですが)
一方で社外の様々な人と触れ合うことができるので
新しい空気に触れることもできますし
複数の会社の業務にタッチすることができるので
客観性は増えますし、その意味では面白いと思います。
つまり、事業会社経理の役割はバックオフィスです。
一方で、コンサルの役割はフロントオフィスです。
つまりお金を稼いでくる役割に変わりますので
その意味でわかりやすくやりがいを感じられる人も多いと思います。
バックオフィスはどうしてもお金を使う側なので
社内で肩身が狭い思いをすることもありますが
コンサルの場合はフロントなのでそんなことになりません。
コンサル職種の種類
コンサルと言ってもいろんな種類のコンサルがあります。
会計・税務・財務コンサル(BIG4系から独立系まで)
総合系・ITコンサル(アクセンチュア、アビーム、SAPなど)
戦略コンサル(マッキンゼー、ベインなど)
FAS(BIG4系から独立系まで)
まあ色々ありますが
事業会社の経理からコンサルに進む場合は
やはり会計コンサルや総合・ERP系やFASが
メインのターゲットになると思います。
それぞれ良し悪しがありますが
この記事では経理に関連性が深いERPや会計やFASなどを対象にして
話していきます。
(戦略コンサルなどはハードルが高くなりますので割愛します)
コンサル転職によって得られるメリット
BIG4系などのコンサルに行った場合に得られるメリットはなんでしょうか?
リストアップしていきます。
・給料が高い
・一つの会社だけでなくいろんな会社の業務に触れることができて客観的になれる
・最新のスキルを学ぶことができる
・基本プロジェクトベースの仕事になるのでたくさんのスキルが身につく可能性がある
・高い役職の人と働くことができ、高いレベルでの課題解決を若いときに経験できる
・プロフェッショナルのスキルを身につけることができる(もしくは経歴として)
・高いレベルの多様な人と働くことができ、視野が広がる
・レジュメ上、箔がつく(BIG4など)
・結果としてキャリアの選択肢は広がる
・フロントとしてお金を稼ぐ経験が得られる
・総じてやり切れば自信がつく(修羅場を潜るので)
こんなところですね。
経理で毎日ルーティン業務ばかりやっている世界から
プロジェクトばかりやる世界へいくことになります。
ルーティン業務ばかりでジョブローテーションもない人からしたら
その壁を打破する選択肢として有効です。
メリットを簡単にまとめると
コンサルとして数年をやり切れば
年収レベルが上がるのと
様々なプロジェクトを経験することになり
修羅場を潜るので自信とキャリアがつくというのが大きい
です。
コンサル転職によるデメリット
じゃあ、逆にデメリットってなんでしょうか?
・仕事が忙しく非常にハードワーク(夜中も仕事やることがある)
・プロジェクト毎に働くためプライベートもないことがある
・仕事がきついので基本的に定年まで働くことは考えにくい
・中期的には転職をしなければならない
・世の中の景気によって仕事内容も変わる(クライアントの課題が変わるため)
総じて言えるのが
給料が高くて仕事のレベルも高くなるので
ハードワークになる
ということです。
あとは将来的な転職が前提になります。
よって、同じ会社でずっといたい人には向かないということです。
ちょっときついけど
ガツガツ頑張って自分のレベルを上げていきたい人に
向いている選択肢だと思います。
(実話)僕の後輩が事業会社経理からコンサルに行って感じたこと
僕の後輩で事業会社経理からBIG4コンサルに行ったやつが何人もいます。
彼らの特徴として若くて自分のスキルに自信があるけど
事業会社の中で若手として扱われて
あまりチャレンジングな仕事を与えられないという不満がありました。
もっと力を試したい!
いろんな部署から舐められたくない!
もっとカッコよく働きたい!
面白くてレベルの高い仕事をしたい!
現状を変えたい!
という感じです。
そうして彼らはBIG4系コンサル、ERPコンサル、戦略コンサルへ転職していきました。
ほとんどの人がUSCPAを持っていて
ベースのスキルも高い人たちでしたね。
転職した後に何度か話を聞きました。
事業会社経理からFASへ転職した後輩の事例
M&Aの仕事やらせてもらえると思ったら経営企画のサポートみたいな仕事が多いです。
あと、上司が鬼のように場を取り繕うのがうまくて脱帽してます。
まあ、もうちょっとがんばってみますが、ほぼプライベートの時間なしです。
こんな感じでした。
この人はFASに行った人でした。
他の会計コンサルに行った奴はもう少し余裕がある感じでしたね。
事例から感じられる事業会社経理からコンサルへ転職の実態
総じて感じたのは
仕事が楽しいというよりは
とにかく忙しく、レベルの高い仕事に追いついていくのに
一杯一杯という感じです。
ですが
まさしくこのような修行期間、修羅場をいくつもくぐり抜けた先に
高いスキルの保有、BIG4やコンサルでのキャリアとしての箔などがついて
次のキャリアアップにつながることは間違いないと感じました。
確実に修羅場を潜り抜けるだけの胆力が着くことになります。
結論
経理からコンサルタントへの転職について
ありか?なしか?の結論です。
・経理からコンサルへの転職はありです。
・なぜかというと、一つのキャリア戦略上で有用な選択肢である。
・経理でジョブローテがなく燻っている場合、打破するための選択肢となる
・最新のスキルを学ぶこともできる可能性が高まる
・給料も上がることが多い(退職金などが出ないケースもあるので要注意)
・何よりも修羅場を潜り抜けまくるのでどんな難局に来ても大丈夫と自信がつく
・ただしハードワークを覚悟すべき
・ハードワークや難しい修羅場を数年間覚悟できて将来、転職を視野にキャリアアップしたいのであれば、経理からコンサルへの転職はおすすめ
大体これで雰囲気がわかったかなと思います。
まあ、人生どこかで修羅場は何度か出てきますので
あえて事前準備をできて覚悟の上で自分から向かっていく
というのは賢い選択とも言えます。
若いうちに修羅場経験した方が後で取り戻しやすいですしね。
ただし一番大事なのは、
最終的にどんな仕事をしてどんな給料を得ていて
どんな生活をしたいのか?を見定めることです。
その上で通るべき道であればいく
それが賢いキャリア戦略です。
コンサルへの転職なら専門のエージェントに相談すると
詳しく内情や先行事例、選考ポイント、入社後の年収を教えてくれます。
エージェントに聞くのはタダですし、情報収集のため、
僕は本当にたくさんのエージェントに会ってきました。
さらに疑問があれば個別にご連絡ください。
ゲンタ
こんにちはゲンタといいます。
自己紹介をします。
<昔>
・元ニート兼プータロー
・零細企業経理部で伝票を起票したり請求書を発行したりと作業仕事
・年収は300万円で、超いけてない経理マン
↓その後、改善施策を実施
<今>
・海外CFO
・従業員数千人企業の管理部門、M&A、FP&Aを統括
・年収は数千万
大きく変わることができました。
変わるポイントは作業型から思考型に仕事を変えていったことでした。
ブログのコンセプトは、 Beyond the Financeと言います。
なんだそりゃって感じですよね?
”作業地獄型の経理から脱出して、思考型経理になろう”
というのがその意味です。
思考型経理って一体なんだろう?と思っていただけたら
下記のリンクから読み進めていってください。
皆さんの人生が変わるきっかけになるかもしれません。
よろしくお願いします。
ゲンタ