お勉強系

【スキル系】CCC=キャッシュコンバージョンサイクルの計算方法と実際の使い方

おはようございます!
ゲンタです。

今日はCCCについて話したいと思います。
CCCってご存知ですかね。
Cash Conversion Cycleの略でCCCって言います。

簡単にいうと
在庫を仕入れて買い掛け金を払って
在庫を販売して売掛金を回収するまでの日数
=CCCというだけです。

別に大した話じゃないですよね。

しかし、CCCっていうのはその概念がわかって
俺って凄いだろ、横文字知っててかっこいいっていうのが
ポイントではなくて
どうやって使うのか?
どうやって使って企業価値をあげるのか?
っていうのが大事なところです。

本や他のサイトでも一般的な説明はこれでもかとありますが
結局、使える形になっていなくて辞書みたいな感じになっているので
なるべく実務で使える形で説明をしていきたいと思います。

地味なトピックですが、大体の企業はあまりみれていないので
企業価値向上の改善施策として財務が手を打ちやすく
オポチュニティがある領域です。

CCC=Cash Conversion Cycleの計算方法

先ほど説明した通りではありますが改めて式にするとこうなります。

CCC=売掛金滞留日数+在庫滞留日数 – 買掛金滞留日数 

例えば、こんなBSPL状況だったとします。

売掛金 300
在庫 200
買掛金 150
売上(月) 150
売上原価(月) 100

そうすると

売掛金回転期間 300/150*30=60日
在庫回転期間 200/100*30=60日
買掛金回転期間 150/100*30=45日

CCC=60 + 60 – 45日= 75日

というふうに計算します。

大事なのはこれを毎月見ていくことです。
その推移が異常値になっているときは
これらの資産負債が滞留していて現場で何かが起きている時です。

こういったように計算したものをモニタリングして
理由を考えるために計算するというのがポイントです。

次にCCCが示す意味を考えていきたいと思います。

CCCが示す意味って何?

CCCは資金を投下してから利益をつけて回収するまでの日数を示しているわけです。

つまり
この間はお金が現預金ではなく別の形(売掛金か在庫として)
寝てしまうわけです。

そうすると企業は他のこと(設備投資や事業投資など)にお金を使えなくなります。
最悪、資金繰りが悪くなって黒字倒産なんてこともありえます。

例えば、お客さんに販売したけど、契約上の回収期間として合意していた
2ヶ月を過ぎたけど入金してこない。
6ヶ月過ぎたけど入金してこない。
なんてことになると4ヶ月分の売上金が回収できていないことになります。
これは大変なことでそもそも売上ってあったのか?ってことにもなりえます。

当たり前ですが、資金繰りも悪化して
借り入れをしなければならないなんてことにもなりえます。
最悪は資金が詰まって黒字倒産の可能性もあります。

ということで
CCCっていうのは実は至極、単純な話なのですが
ものすごく大事な話です。

PLばかりみてしまう会社が多いですが、
まずはCCCをみてBSの健全性の感度を高めていく
最初のポイントになると思います。

CCCを使って企業価値向上??

CCCは企業価値向上の指標となる

で、ここが大事なところです。
CCCの計算方法はわかった、意味もわかった。
とりあえず、毎月の月次レポートの中にCCCの日数も入れることにしたよ。

以上。

いやー、これじゃあ意味ありません。
これだと、月次レポートに出てくる数字が多くなっただけで
レポートが見にくくなったというだけです。

ぶっちゃけ、こういう指標って多いです。

CCCは冒頭で話した通り
みんな何となく計算しているだけなので
改善の余地が多く残されている領域なのです。

経営者もPLばっかり追っていることが多いです。

ですが、経営者も財務部門も追求するべきは企業価値の向上です。

CCCはこの企業価値向上の重要ポイントをになっています。

CCCを少なくなるように改善するとどうなるかというと
FCF=Free Cash Flowが増加します。

キャッシュフロー計算書の営業CFが増加し
Cash残高も増加します。

そうなるとどうなるかというとFCFはそのまま企業価値計算に使われますので
企業価値が増加するということになります。

さらに使えるCash残が増えたら
当たり前ですが運用に回して利回りを稼ぐこともできるし
借入金を返済して利息コストを減らすこともできる。

さらにそのCashを使って設備投資や事業投資、M&Aに回すこともできて
結果、PL向上につなげることもできます。

こんな風にCCCって地味なんですが
企業価値向上につながるポイントであるというわけです。

CCCの改善の方法

じゃあ、どうやってCCCを改善するんだよ?
って話です。

これは地味な活動になります。

例えば、新規のサプライヤーの契約を行う際に
財務にも契約のチェックがくるとします。
そこで支払い条件をチェックすると前払いとか書いてあるとします。

ここでスルーするのではなく、いやいや前払いとかありえない
CCC悪化して企業価値下がるわ!
くらい思っていただいて
2ヶ月サイトをつけてくれと購買部門にいう。

こういう風にいうとなんだかんだで意外とさらっと2ヶ月で通りましたってなります。

これだけでCCC2ヶ月良化ですよ。

売掛金も同様です。

ただ、売掛金の場合はお客さんなのでなかなか交渉が難しいと思います。
こちらはどちらかというと、売掛金が滞留していないかしっかり目を光らせておき
不良債権を溜めないように与信管理をしっかりやるとかそういった話となります。
売掛金の話をするとかなり深くなるので今日はこの程度にします。

営業部門に売掛金のAgingをチェックさせて意識づけさせるとかですね。
すると滞留顧客にフォローアップするようになります。
すると、滞留期間が減少します。
これは本当にそうでして、結局は言う、働きかけるっていうのが
アクションプランだということです。

次に在庫ですね。
在庫については当たり前ですが生産会社の場合はもっとややこしいですが
販売会社の場合であっても受注予測の精度を高めることによって
在庫保有残高を削減することが可能です。

ユニクロとかはこの辺りを本当に厳しく管理しているはずです。
企業活動の根幹の部分だったりします。

財務としてどこまで踏み込んでいくかは別として
少なくとも受注の流れ、発注の流れ、在庫管理の流れなどを理解して
ツッコミを入れていきながら、在庫滞留期間の削減をやっていくというわけです。

これも結局は関連部門に働きかけて実施してくわけです。

こういうことをやってると会社全体があるべき方向に向かっていきます。
ガバナンスも高まっていきますし、
ああ、こういうことやんなきゃいけないんだっていうのが文化として根付いていきます。

財務の役割っていうのはこういった部分をになっていて
会社の方向性を方向づけて文化を醸成するという役割があるというわけです。

そしてこれらの活動は企業価値に直結します。
PLにも実は直結します。

ということを考えている人はほとんどいないので(優秀な会社はもちろん考えていますが)
この領域はブルーオーシャンです。
もしくはこういうことまでわかって行動していることを示すと
あいつ、すげーなよく考えてんなー、その通りだわっていう風に
見られることうけ合いです。

まとめ

まとめますと

まずは毎月CCCを計算してみて推移状況をみてなぜそうなったかを考えてみてください。

次にどうやったら改善できるかを考えて実際に関連部門に働きかけてみてください。

CCC推移をモニタリングし良くなったら資金運用や投資などを考えていく。

こんなこと考えて仕事できてるだけでライバルに大きく差をつけられてます。

ゲンタ