経理財務実務

M&Aで価値を生み出すとは?

こんにちはゲンタです。

今日はM&Aで実際に価値を生み出すってどういうことなのか?

について話をしていきます。

 

なんかM&Aってやってるとかっこいい気がするので

M&Aの仕事やってる人ってすげーって感じするかもしれません。

昔、僕はそう思ってました。

 

ですが、実際にM&A業務をやるようになって感じのが、

ほとんどの人がM&Aの難しい作業仕事をやっているに過ぎない

ってことです。

 

作業仕事で生み出せる価値って小さいです。

作業仕事を全体で組み上げて実際に価値を生み出すまで

見届ける、やり遂げる人

になるべきです。

じゃあ、具体的にM&Aでやり遂げて価値を生み出すってどういうことなの?

よくシナジー効果っていいますよね?

あれですね。

すごくシンプルにいうとシナジー効果を出すってことです。

シナジー効果ってかっこいい言葉ですが、

結局は買う前にあったビジネスを

自分たちが入り込んでテコ入れすることです。

テコ入れ効果がシナジー効果です。

 

え?そうだっけ?って感じかもしれません。

確かに教科書的には

買収されたA社のビジネスに

買収したB社の強みが加わって

相乗効果=シナジー効果が出る。

っていうことが書かれてますよね。

 

でも、実際にやるときは、もっと力技でテコ入れしていくんです。

コスト削減をゴリゴリやって

今まで緩かったコスト管理をやっていくとか

利益の出ていないビジネスをカットしたりとか

既存の自社のビジネスの一部を付け替えたり

といったことをやって

なんとか利益を出せる会社にテコ入れしていくんです。

これを実行する人が本当に価値を生み出している人だと思いませんか?

DDとかバリュエーションの本当の意味

M&Aっていうとデューデリジェンスだとかバリュエーションだとか

なんか高級なテクニックをやっている人が偉いって感じしますが、

僕は全くそう思いません。

 

結局、価格なんて買う側の意思決定者と

買われる側のオーナーの意思や話し合いで決まってしまいます。

そんなもんなんです。

 

で、問題ないよね?

という裏付けを作っていくのがDDだったり、

バリュエーションだったりします。

 

ですが、このバリュエーションとかDDっていう仕事はやっぱり大事です。

なぜなら、購入価格の妥当性を考えていく上では大事だからです。

変な隠れ負債があったりしないか?

帳簿にのってるけど実在性のない固定資産がないか?

とかそういったことをきちんとやっておかないと

無駄に載せられた価格で買わざるを得なくなります。

 

バリュエーションは投資効果を踏まえた価格の設定になるため、

投資効果の妥当性、すなわち、実現可能性を数値化して置く必要があります。

ここに本当の価値があるわけです。

バリュエーション、DD担当って財務に強い人がやります。

この業務の本当の価値は、本当の価値の見える化であり、数値化だってわけです。

 

バリュエーション、DD業務の本当の意味は、

客観的な価値を計算することです。

当たり前ですけど、意外と難しいです。

難しいっていっても、地味ーーーな難しさです。

ちゃんと帳簿にあるやつあるかってのを調べること=実棚だったりです。

要は財務諸表の作成とかとなんら変わらないんですよ。

それがしっかりできればあとはちょっと勉強して

感覚が研ぎ澄ませばできます。

M&Aで本当に価値を生み出すとは?

さあ、これまでシナジー効果だし=PMI、

DD、バリュエーションといったそれぞれの本当の意味について説明してきました。

一番すごい人は、これらを全てを俯瞰的にプロジェクトマネジメントして

安い価格で買って、

事業のテコ入れをして

価格以上の価値を生み出すことまで狙った通りに

できる人です。

 

よく、M&Aはビジネスの総合格闘技と言われますが、

その意味がなんとなく分かりませんか?

DDやバリュエーションって財務マンのある意味テクニカルなスキルの集大成です。

だし、PMIはマネジメントスキルの集大成です。

この2つを総合的にコントロールして価値を生み出す。

いやーーー、やっぱM&Aって高度な仕事だと思いますよ。

そう考えると。

 

ただ、バリュエーションできるから偉いとかそんなことは一切思いませんけど。

まとめ

まとめを例えでいきますと、

その辺に転がってる石をみて、

こりゃ俺が磨いたら2万円で売れる=バリュエーション

タダで拾って=クロージング

磨いてデコレーションして=PMI

2.5万円で売れました。=投資効果

というようなことと全く変わらんというわけです。

付加価値を産めるか?って話を

ブツやサービスではなく、

会社を対象としてやっているわけです。

 

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僕は大学卒業してからも プラプラとニートをしてました。

その後、零細企業になんとか潜り込みました。

そのあとは、簿記1級やUSCPAを取得したりつつ、

転職活動をやりまくりました。

その結果、一部上場企業に入社することができました。

決算などの作業仕事はほぼやらず、

プロジェクトを回したり、海外出張にいきまくるなどしました。

今では海外でCFOをやっています。

年収も1000万を超えました。

今後はファイナンススキルとプロジェクトマネジメントスキルを武器にして、

上場企業のCFOになってクリエイティブな仕事やろうと日々色々と学び、行動しています。

このブログのコンセプトは、 “Beyond The Finance” といいます。

なんだそりゃってかんじですよね。

もうちょっと詳しくみてやろうかなと思う方はこちらから読んでください。

こんにちはゲンタといいます。

自己紹介をします。

<昔>
・元ニート兼プータロー
・零細企業経理部で伝票を起票したり請求書を発行したりと作業仕事
・年収は300万円で、超いけてない経理マン

↓その後、改善施策を実施

<今>
・海外CFO
・従業員数千人企業の管理部門、M&A、FP&Aを統括
・年収は数千万

大きく変わることができました。
変わるポイントは作業型から思考型に仕事を変えていったことでした。

ブログのコンセプトは、 Beyond the Financeと言います。

なんだそりゃって感じですよね?

”作業地獄型の経理から脱出して、思考型経理になろう”
というのがその意味です。

思考型経理って一体なんだろう?と思っていただけたら
下記のリンクから読み進めていってください。

皆さんの人生が変わるきっかけになるかもしれません。

よろしくお願いします。

このブログの目的~Beyond the Financeはじめに こんにちはゲンタです。 僕は大学時代にさぼってしまい大学卒業後も就職もせずにぷらぷらとニートになりました。 その後、...

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