僕は零細企業で経理の採用面接したり、
一部上場企業経理部で人材配置政策を立案したり、
採用面接官を5年ほどやっていました。
その採用活動の中で、
大量の経理マンのレジュメ(職務経歴書というその人の歴史)
を見てきました。
また、
僕自身も完全な経理未経験から始めて
何とか経理職についてキャリアを構築してきました。
こういった経験をベースにして、
30代経理未経験からの経理になれるのか?
について答えてみたいと思います。
それではいってみましょう。
30代未経験から経理に転職できる可能性があるか?
結論からいくと、間違いなくあるです。
ただし、正しい行き道があります。
正直、30代経験未経験からはきついです。
それはよく言われるようにやはり経験が重視されるからです。
採用面接官のところに
レジュメが送られてきて、
経験がある人とない人両方いたら
どちらを採用したいか?
というと、
経験がある人の方を選んだ方が無難だから
採用面接官は経験ある人を選ぶというだけです。
単純な話です。
でも、
すげー悔しくないですか?
自分よりもやる気がなくて
単に運よく経理を経験できた
ボケーっとしたやつが書類通過して
やる気もある自分が書類で落とされるのって・・
僕は昔そうでした。
くそー俺の方がやる気あるのに
せめて書類通過させてくれよ
と。
そんな中で
どうしたら30代で未経験から経理に転職できるか?
次の二つの戦略が考えられます。
1.応募先のハードルを下げること
2.自分の経理スペックを上げること
です。
それでは実際にどうするかについてみていってみましょう。
応募先のハードルを下げるってどうやればいいの?
簡単にいうと
非上場企業か零細企業経理に的を絞ること
です。
やはり、
この年齢での未経験からの
上場企業への正社員での転職はやっぱり厳しいです。
なぜなら、
ライバルは確実により若いか経理経験者です。
そりゃあ、書類ではねられます。
(実際、僕の勤務している会社ではまず人事がスクリーニングしてはねていました。)
ただ、
中には全く応募者がいなくて、
応募者を集めようとしているような
有名じゃない上場企業もあります。
そういった絶妙な場所に
数を打てば当たるかもしれませんが、
あまりおすすめしません。
効率が悪いので。
それよりは
零細企業か非上場企業に的を絞って、
ライバルが弱いマーケットに
行きましょう。
ぼくは20代でしたが、
そもそもプータローで
社会人経験さえなかったので、
そうしました。
そうすれば、
可能性がガーンとあがり、
実現可能性がめちゃくちゃ高まります。
じゃあ、
こういった零細企業経理の案件をどこで探すんですか?
となると思いますので、
話していきたいと思います。
まず最初に、
経理専門のエージェントであるジャスネットは中小企業に強いし、
中小エージェントであるため、
大手のエージェントに比べて、
かなり親身になって相談に乗ってくれます。
(大手はやはりある程度は流れ作業っぽいところは正直あります。)
実際に僕は零細企業に行くときも
相談して紹介してくれました。
また、
零細企業からジャスダック中小上場企業に行くときも
ここでしっかりと良い会社を紹介してもらい、
良い転職をすることができましたし、
すごく親身になって相談に乗ってくれた印象があります。
なので、
30代経理未経験の方で本当に経理になれるのか心配だなあと感じている人は
ここで相談するのが、一番おすすめです。
(ここにエージェント登録すると無料で経理実務講座を受講することができてしまいます。)
次に、
リクルート、DODAは大手で案件が豊富ですので
必ず押さえておきましょう。
せっかく良い案件が世の中に出回ってしまっているかもしれないのに、
取りこぼしてしまうかもしれず、
人生における大きな損失になってしまいます。
(これから2−3年で経理キャリアを構築するための重要な最初の一歩ですからね)
最後に、経理専門のMS JAPAN。
これは少し大手に強い会社なのですが、
私が未経験の時でもかなりチャレンジングな会社を
紹介してくれたことがありましたので、
一度相談してみるとよいです。
ある意味少し良い会社を紹介してもらって、
挑戦枠として受けて受かったら見つけもんですからね。
まとめると、
ジャスネットで中小企業の現実的な案件をゲットして、
リクルート、DODAでたくさんの案件をゲットして比較対象とし、
MSーJAPANでちょっとチャレンジングな優良案件をゲットする。
というような流れですね。
下記ページでより詳しくエージェントについては話していますので
読んでみてください。僕の体験談をベースに話しています。
では、次に自分のスペックをあげる方法を見ていきましょう。
経理未経験者が経理スペックをあげるって何をやればいい?
結論からいうと、
・簿記2級をとることと、
・勘定奉行操作方法をマスターすることと、
・エクセルでvlook upをできるようにすること。
この3つがあったら、
非上場企業と零細企業に転職できないわけがないです。
なぜなら、
ライバルでここまでやってくる人はいないからです。
しかも、この3つを勉強すると、
面接でアピールする材料になるので、
面接対策にもなります。
じゃあ、
これってどうやってどこで勉強するのよ?
となると思います。
特に、勘定奉行を実務経験なしで
勉強するというのは環境を作るのって、
難しいですよね。
これについては、
先ほど紹介したジャスネットで
経理実務の学校というのをやっていて
限定期間では無料でwebで受講することができます。
簿記2級についてもジャスネットで有料講座を
下記から登録すれば無料で受講できます。
まあ、ここで勉強してもいいですが、
正直、アマゾンで簿記2級の本を買って
独学でやっても十分合格できると思います。
学校に通いたいと思っている方は予備校に行かずともこちらで済ました方が安上がりですし、
質は予備校教師がやっていることもあり、高いのでお得です。
また、エクセルについては、
必ずVlookupはできますと言えるようにしておいて下さい。
これもジャスネットで受講できますが、
アマゾンで MOS(Microsoft Office Specialist)の本を買って
家のパソコンで勉強したら1−2日でできるようになります。
まとめと追伸
30代未経験者が経理に転職することは可能です。
その流れとしては、
エージェントに相談し中小企業を中心としたハードルの低い案件をゲットする
↓
簿記2級取得、エクセルスキルの習得、勘定奉行の勉強によって自分の経理スペックをあげる
↓
非上場企業やIPO予定企業などの案件に応募しまくるべく、転職エージェントに面談に行く
これをやれば30代経理未経験者でもほぼ確実に経理になれます。
追伸
ダメだ、もっと早く経理キャリアをスタートさせたい、
もっと裏技はないのか?
という人がいるかもしれません。
そういう場合は、
中小企業でよく経理事務のアルバイトを募集していたり、
派遣を募集していたりします。
こういった案件は本当に未経験でもOKというものが
ありますので、こういった案件に応募すると
経理キャリアに素早く乗れるという方法もあります。
ということで、
終わり。
これの後編で、
30代経理未経験から経理職になんとか
つけた後のキャリア戦略について
話しているので、
こちらもをみてください。
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僕は大学卒業してからも プラプラとニートをしてました。
ですが、その後USCPAを取得したり転職活動をして
今では一部上場企業で決算などはやらずに複数のプロジェクトを回したり、海外出張にいきまくるなどしてます。
年収も1000万を超えました。
今後はファイナンススキルとプロジェクトマネジメントスキルを武器にして、
CFOになろうと日々色々と学び、行動しています。
このブログのコンセプトは、 “Beyond The Finance” といいます。
なんだそりゃってかんじですよね。
もうちょっと詳しくみてやろうかなと思う方はこちらから読んでください。
こんにちはゲンタといいます。
自己紹介をします。
<昔>
・元ニート兼プータロー
・零細企業経理部で伝票を起票したり請求書を発行したりと作業仕事
・年収は300万円で、超いけてない経理マン
↓その後、改善施策を実施
<今>
・海外CFO
・従業員数千人企業の管理部門、M&A、FP&Aを統括
・年収は数千万
大きく変わることができました。
変わるポイントは作業型から思考型に仕事を変えていったことでした。
ブログのコンセプトは、 Beyond the Financeと言います。
なんだそりゃって感じですよね?
”作業地獄型の経理から脱出して、思考型経理になろう”
というのがその意味です。
思考型経理って一体なんだろう?と思っていただけたら
下記のリンクから読み進めていってください。
皆さんの人生が変わるきっかけになるかもしれません。
よろしくお願いします。
ゲンタ