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【保存版】割引率・ WACCとは何か?どうやって計算するのか?わからない

こんにちはゲンタです。

徐々にこのブログでもテクニカルな説明もやっていこうかなと

思うこの頃です。

 

投資回収計画において必ず出てくる

割引率やWACCですが、

これをどう計算するのかって意外と実務的に難しかったりします。

これを解説したいと思います。

WACCとは?

WACC=Weighted Average Capital Cost=加重平均資本コスト

の略です。

 

加重平均する対象の資本コストっていうのは

資本が負債で調達されたもの、資本で調達されたものに

別れるため、この二つを加重平均するという考え方になります。

 

具体的には、

負債=借入金、社債とか支払い金利を発生させるもの

資本調達=資本金など金利を発生させないもの

です。

WACCの計算方法

WACCの計算方法は次の通りです。

 

WACC = [rE × E/(D+E) ] + [rD×(1-T) × D/(D+E)]

rE = 株主資本コスト
rD = 負債コスト
D =有利子負債の額(時価)
E =株主資本の額(時価)
T =実効税率

 

いやー、ややこしいですね。

 

ですが、結構単純です。

 

例えば、

株主資本コスト(想定利回り)=10%(資本金1億円)

銀行借入金利=4%(銀行借入1億円)

実効税率30%

とします。

 

そうした場合、

WACC=10%/2億円✖︎1億円+4%(1−30%)/2億円✖︎1億円=6.75%

となります。

 

結構単純じゃないですか?

要は利回りを加重平均しているだけですよ。

で、借入金については利子コストが法人税を減らす効果があるので

それを加味しているだけです。

 

そんなに怖くないって感じじゃないですか?

難しいのは株主資本コストの計算方法とこれの考え方が難しいです。

株主資本コストって何よ?

要は株主が企業に求めてくる利回りというわけです。

企業は株主からお金を預かって、株主の利益のために事業を回していますよね?

その時に株主が企業に求めてくる想定の利回りというわけです。

株主は定期預金してもいいし、金や為替や先物や株式や社債や国債などに投資してもいいわけです。

そんな中で、株主はその企業の株式に投資しているわけです。

株式への投資は国債などに比べてリスクが高いです。

 

よって、一般的に国債などの金利をベースにして

どれくらいのリスクが加算すべきか?という考え方を合理的に整理して

リスクプレミアムとして追加して株主資本コストを計算していきます。

 

じゃあ、リスクプレミアムってどう計算するのか?

それがCAPM(Capital Asset Pricing Model 資本資産価格モデル)という計算方法となります。

株主資本コストの計算方法 CAPM

はい。計算方法は次の通りです。

 

株主資本コストrE

=リスクフリーレート+β(ベータ)×リスクプレミアム

=リスクフリーレート+β(ベータ)×(市場全体の投資利回り - リスクフリーレート)

 

うわー、いやですねーー。

めんどい。

そしてよくわからんと思うかもしれません。

 

簡単なところからいきましょう。

リスクフリーレートとは?

リスクフリーレート=国債10年ものの利回り

これで覚えてもらって問題ないです。

要はリスクなしの利回りはどうか?

ということです。

 

先ほどの説明でした通り、株主が別の投資先として国債に投資する場合は

デフォルトリスクなく、利回りを稼ぐことができます。

これをベースにするため、10年国債を使うわけです。

 

ちなみに別の国への投資を考える場合は、

その国のカントリリスクプレミアムをのせたりもします。

 

ここまでは簡単ですよね。

 

次にリスクプレミアムです。

リスクプレミアムとは?

リスクプレミアム=市場全体の投資利回り - リスクフリーレート

市場全体の投資利回りとは何か?

つまり、証券取引所で取引される株式への平均的な投資家の期待する利回りです。

 

次にベータです。

ベータとは?

ベータとは、市場全体のリスクプレミアムを考えた後に

個別の銘柄に対してのボラティリティ(変動幅)を踏まえて

リスクプレミアムを個別銘柄用に調整する係数です。

 

つまり、個別銘柄の変動幅が大きい場合は係数が大きくなり、

リスクプレミアムも大きくなります。

まとめ

だいたいわかりましたかね。

多分、普通の説明よりもわかりやすいはずです。

イメージつきやすいように説明したつもりです。

普通の説明ではみんな同じように説明して、

やたらややこしく偉そうに説明しますが、

ここでは噛み砕いて説明できていると思います。

 

それでもわかりにくいかもしれませんが。。。

私も本当の意味合いを掴むまで時間がかかりました。

 

まあ、財務の専門家であればこのレベルまで理解して

WACC計算してと言われたら計算できるようになってもらいたいと思います。

 

実際にWACCを正しく理解して、計算までできる人って

大企業の中でも5人くらいかなと思います。

ので、希少性が高いです。

 

監査法人であってもWACCは専門部隊に計算させたりしています。

それくらい専門性が高い領域です。

 

今日は以上です。

ゲンタ