経理財務実務

経理部門の将来像とそれを実現するために必要な具体的な行動とは?

こんにちはゲンタです。

今日は経理部門の将来像がどんなもんになるのか?
って話をしていきます。

これは、答えは簡単です。

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業務処理にデジタル技術を使って、作業仕事を減らしていく

余った時間を高付加価値業務に使っていく。

作業仕事が正しく処理されているかをモニタリングしつつ、
作業仕事のフローを日々改良しつつ、
高付加価値業務のみを常に行う。
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というシンプルなことに落ち着きます。

これってだいたいみんな知ってますよね。

ポイントは
具体的にどうやっていけばいいのか
ってのが
上司から出てこないから
話が進まないのです。

まず、高付加価値業務ってなんだよ?

そもそも高付加価値業務ってなによ?
となると思います。

具体的に何をやればいいのか?
これが出ないから高付加価値業務の仕事
をできないのだと思います。

だから、
今、ブーブー言いながら、
つまんねーとか言いながら、
作業仕事をしちゃってる。

ということで、
思いつくかぎりバーっと出してみます。

具体的な高付加価値業務の例

プロセス改善

システム投資による効率化の検討

経費精算のデジタル化、効率化

経費精算チェックの自動化

BPOの検討

さらなるシェアード化の検討

RPAによる自動化

税コスト削減

業務のマニュアル化、標準化

商流物流の分析

プライシングの分析

不正監視(きっちりと決裁基準に応じた取引になっているか?)

プロセス見える化

管理会計

チャネル別損益分析

商品群別損益分析

M&Aの検討

コスト削減

コスト適正性のチェック(見積もり比較)

人材育成

組織戦略

資本コスト削減

FCFの改善

運転資本の削減

為替リスクの削減

です。

 

このブログを読んでいる方は意識が高いと思いますので、

これら以外にも、かなり思いついているんじゃないかと思います。

これらがなんの仕事やねん?

となると思いますが、
一言で言うと
企業価値向上
という言葉に
行き着きます。

経理部門の仕事は企業価値向上なんです。

だけど
具体的にどこから手をつけていいか
わからない
となると思います。

なので
僕なら具体的にどうやって取り掛かるか?
ということを話していきます。

僕ならどのように高付加価値業務に取り組むか?

とりあえず
業務処理を効率化できないか?
ってことを考えます。

なぜかというと
まずいまいま自分でやっている
つまらない仕事から手を離すためには
今の仕事を効率化する必要があります。

例えば、こんな感じです。

いつもやってる経費精算チェックって
こういう流れでやってるな。

 

とりあえず、これをフローチャートにまとめてみるか。
ああ、こういう部分をチェックして直したりしてるのか。
いちいちこれを営業に言うの面倒くさいんだよな。

 

事前に一定の基準を満たさないと、
経費精算受け付けませんという
ことをマニュアルに入れて
イントラにアップしておこう。

そうしたら、その仕事が消える。
次にここまでフローが視覚化できたら、
これをデジタル化しちゃおう。

そうしたら、各部から出てくる申請が
一定の基準を満たさないと
申請完了できないようになる。

そうしたら、チェックも不要になる。
さらに、データになるので、
そのままERPに流し込むこともできるわ。

あとは証憑の添付だけか。
ここまできたら、派遣でもできるし
BPOすることもできんじゃねーの。

という感じです。

これって難しい仕事でしょうか?

はい、これ難しい仕事です。

くだらない仕事のように思えるかもしれませんが、
結構、高度な仕事だと思います。

これは高付加価値業務です。

これを一ネタでもできた人は
すごい価値がある人材になっている
はずです。

なぜ、これが高付加価値か?

これやるためにはフローチャート書き
どのような基準でチェックしているかを見える化し
(品質基準の取り決め)

それを上司に説明して納得させて
各部署に説明して納得させて
システム投資の決裁を決裁者に納得させて
ベンダーと交渉して
どのようなスケジュールで行うべきかを
関連者とすり合わせして

ということが必要になるわけです。

これは、それだけでも一つのプロジェクトです。

ここまでできれば、
他の仕事も任せられますよ。

こういう人がこれからの経理で必要とされる人です。
立派な高付加価値業務であると言えます。

こういう仕事をやれと上司から言われないこと自体が
上司の無能性を証明しています。

まとめ

これができれば
今までやっていた経費精算の仕事が
なくなりますよね。

じゃあ、次にビジネスフローを見える化してみて
この中のコストをベンダー別に比較してみようか
となるとします。

ERPからデータを引っ張って
さらに請求書の原本を引っ張り出して
ベンダー毎の単価の比較、会社の実績
をデータ化してまとめてみます。

ロジスティックのベンダーに
このベンダー高いのになんで
こっちばかり使ってるのだろう?

こっちの方が安いのに。

単純にこっち使った方が
安くなるんじゃないですか?
とか。

これだけで利益貢献になります。

これができれば、
次は経理部門の人材育成
について考えてみます。

税コストの削減、資本コストの削減、FCFの向上するには?
ということを、分析を通じてその機会を検討していくわけです。

 

こういう風に経理部門は会社の規律を保ちつつ、
企業価値向上に貢献していけるわけです。

 

というわけで、
経理部の将来像として、
こんな感じのことをやっていけばいいのか、
というイメージをつけていただけたかと思います。

 

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僕は大学卒業してからも プラプラとニートをしてました。

その後、零細企業になんとか潜り込みました。

そのあとは、簿記1級やUSCPAを取得したりつつ、

転職活動をやりまくりました。

その結果、一部上場企業に入社することができました。

決算などの作業仕事はほぼやらず、

プロジェクトを回したり、海外出張にいきまくるなどしました。

今では海外でCFOをやっています。

年収も1000万を超えました。

今後はファイナンススキルとプロジェクトマネジメントスキルを武器にして、

上場企業のCFOになってクリエイティブな仕事やろうと日々色々と学び、行動しています。

このブログのコンセプトは、 “Beyond The Finance” といいます。

なんだそりゃってかんじですよね。

もうちょっと詳しくみてやろうかなと思う方はこちらから読んでください。

こんにちはゲンタといいます。

自己紹介をします。

<昔>
・元ニート兼プータロー
・零細企業経理部で伝票を起票したり請求書を発行したりと作業仕事
・年収は300万円で、超いけてない経理マン

↓その後、改善施策を実施

<今>
・海外CFO
・従業員数千人企業の管理部門、M&A、FP&Aを統括
・年収は数千万

大きく変わることができました。
変わるポイントは作業型から思考型に仕事を変えていったことでした。

ブログのコンセプトは、 Beyond the Financeと言います。

なんだそりゃって感じですよね?

”作業地獄型の経理から脱出して、思考型経理になろう”
というのがその意味です。

思考型経理って一体なんだろう?と思っていただけたら
下記のリンクから読み進めていってください。

皆さんの人生が変わるきっかけになるかもしれません。

よろしくお願いします。

https://beyondthefinance.com/?p=440

ゲンタ