こんにちはゲンタです。
今日は財管(FAMA)一致って必要ですか?
について質問があったのでこれを説明していきたいと思います。
ちなみに、
財管(FAMA)=財務会計管理会計(Financial Accounting Managerial Accounting)
です。
結論からいくと、FAMAの一致は必要ないです。
ただし、必ず差額を確認し、差がなぜ出ているのかの検証は必要です。
FAMAで差異が発生する要因
財務会計はどの会社でも統一した会計基準で開示することが求められます。
その結果、事業の実態を正しく反映できていないことがあります。
例えば、過去に多額の固定資産減損した事業について
そのままPLをみてしまうと、おお、利益出るようになったなと
マネジメントが思ってしまうかもしれません。
ですが、減損がなかった場合の償却費を調整すると
まだまだ赤字だなという判断となります。
この場合、管理会計上、減損償却分を足し上げた利益がいくらか?
をみたくなるわけです。
そうなると差額が出ます。
この差額がいくらでなんで出ているのかを理解しておく必要がある
というわけです。
上記の例はわかりやすいですが、
もっとわかりにくい差異発生がすることがよくあります。
このようにFAMAは一致することは必要ないですが、
差異理由は必ず検証しなくてはならないです。
近年の財務会計の傾向=IFRSベース
近年の財務会計の傾向として、
というか、IFRSについてなんですが、
IFRSはマネジメントアプローチと原則主義というのが特徴になっています。
マネジメントアプローチというのは
簡単にいうと社内の経営層がみているのと同じように
外部開示も行うということです。
原則主義というのはあまり細則を設けず、
原則論だけ固めてあとは実態に合わせて処理するべきという考え方です。
この2つが組み合わさると、、、、
つまり管理会計になるわけです。
実際、IFRSの開示においては
PLに聞いたことないような利益科目が出てきています。
JTのPLの中には調整後営業利益という科目が出てきます。
なんじゃそりゃって感じですが、
これは社内で重視している利益指標なわけです。
調整後営業利益=営業利益+買収関連の無形資産償却費+のれん減損損失+リストラクチャリング費用
だそうです。
つまり、買収や事業再編などで発生する費用については除いた事業自体の利益はどうなったか?
という視点でみているわけです。
こんな風に財務会計も進化して行ってます。
最終的には管理会計のサマリーが外部開示っていう感じになる流れなんでしょうね。
そういう意味でも管理会計の理解っていうのは
これからの経理マンに取っては大事だということになります。
ゲンタ
こんにちはゲンタといいます。
自己紹介をします。
<昔>
・元ニート兼プータロー
・零細企業経理部で伝票を起票したり請求書を発行したりと作業仕事
・年収は300万円で、超いけてない経理マン
↓その後、改善施策を実施
<今>
・海外CFO
・従業員数千人企業の管理部門、M&A、FP&Aを統括
・年収は数千万
大きく変わることができました。
変わるポイントは作業型から思考型に仕事を変えていったことでした。
ブログのコンセプトは、 Beyond the Financeと言います。
なんだそりゃって感じですよね?
”作業地獄型の経理から脱出して、思考型経理になろう”
というのがその意味です。
思考型経理って一体なんだろう?と思っていただけたら
下記のリンクから読み進めていってください。
皆さんの人生が変わるきっかけになるかもしれません。
よろしくお願いします。
ゲンタ