こんにちはゲンタです。
今日は大手上場企業の経理に転職したら
待遇はどう変わる?
キャリアは良くなるのか?
といった話をしていきます。
やっぱりメールをもらっていて見ても
未経験から経理になって、
なんとか最終的には大手上場企業にいきたい
っていう人が多いです。
すげーよくわかります。
僕もそうでした。
やっぱり、中小でしかやったことがないと
大手に憧れるんですよね。
すごい高度なことをやってるんじゃないかと思ったり。
待遇じゃがめちゃくちゃいいんじゃないかと思ったり。
いや、実際、大手の方が圧倒的に待遇いいですよ。
そりゃあ。
さらに大手じゃないと経験できないことも確かにあります。
だから、キャリアステップの中で
大手企業で経理を経験することもありだとは思います。
レジュメも箔が付きますし。
ですが、
僕は特に若い時代はもちろんですし、
最終的には、中小企業で働くべきだと思ってます。
現在の社会情勢を考えると、
そのほうが結果的に待遇面も
キャリア面でも良いからです。
その辺の理由も別途話していきますが、
今日は大手に行くとどんな待遇、キャリアが待っているのか
ってことを話しています。
中小企業経理から大手上場企業の経理に転職したら待遇はどう変わる?
一番気になるところだと思います。
ぶっちゃけ大手の方が待遇はよくなります。
これは日本の会社の仕組み上、そうなってます。
待遇や年収は実力ではなく、会社によって変わるのです。
特に若い時代は。
例えば、総合商社で連結決算やってる28才が
1000万円をもらっているとします。
一方で、中小の自動車部品メーカーで
連結決算をやっている28才は450万円をもらっていたりします。
ですが、彼らの経理としての実力に大きな開きがあるわけでもなく、
むしろ中小でやっている人の方が幅広く経理の全体像を理解していたりします。
このように、大手に行くと(さらにその中でも序列がありますが)
実力に関係なく、待遇がよくなる傾向にあります。
それは年収だけではありません。
借上社宅があったり、(借上ですよ?税金もかかりません。)
軽井沢に保養所があったり、(旅行に安く行ける)
医療費補助があったり、
退職金が分厚かったり、
家族手当があったり、
資格手当があったり、
教育訓練手当があったり、
、
、
などなど、もう手当多すぎです。
それも含めて待遇ですからね。
それも含めて収入なんです。
借上社宅なんか中小ではありえません。。
ということで、
圧倒的に待遇面では大手企業が上です。
キャリアはどう変わる?
僕自身中小から大手企業に行って思いましたが、
やはり大手企業にいった方が、いわゆる高級な知識が身につきます。
高級な経理論点、税務論点がバンバン登場してきます。
(そういうチームに所属できれば、、、ですが)
それと金額規模がでかいので、
新聞やメディアにも登場して
なんか自分が偉くなったような感じがします。
ですが、基本的には中小にいる人の方がスキルは上です。
確かに大手企業にいる人は
特定の分野では高級な知識を持っていて、
できる人のように見えます。
でも、業務が細分化されすぎていて、
ほとんどの人が(特に若い時代は)、
ひたすら固定資産を担当させられる、
ひたすら伝票起票をやらされる、
ひたすら送金業務をやらされる
というように、
アサインされた業務がしょっぱいとマジでキャリアが死にます。
ジョブローテーションのスピードが遅いと、
本当に死にます。
そうすると、30才になった時に取り返しがつかないほど、
スキルが低い30才が出来上がってしまいます。
そういう後輩がうちにも結構いて、
せっかく優秀だったのに、
30才になっても連結決算をやったことがない、
ひたすら単体決算、固定資産、伝票処理しかやったことがない
っていう人がゴロゴロいます。
じゃあ、誰が連結とか税務とかの高級な知識を操って
仕事をしているのかっていうと、
中途採用の会計士、税理士だったりします。
現在の大手企業の経理、税務は高度化されすぎて(無駄に)
会計士、税理士レベルにならないと処理できなかったりするわけです。
で、企業も育成ができず(追いつかず)、
中途で専門家を雇って対応していたりするっていうわけです。
それが実態です。
もちろん、そういう人ばっかりではなく、
プロパー出身もちらほらとはいますが、
非常に少ないのが実態です。
じゃあ、どうやったら大手企業で売れるキャリアを作っていくことができるのか?
これは非常に大事なポイントでして。
大手企業で働きながら、売れるキャリアを作っていくためには
自分でやりたい仕事をとっていくという考え方が大事です。
大手に行った場合、どんなキャリアが待っているのか?
を知った上で、
どんなキャリアを作っていきたいか?
を考えて、
会社から仕事やキャリアを与えられるのを待っていないで、
自分から仕事を、キャリアを取りに行く
っていう考え方にした方が得です。
僕が大手企業に入って、
種々プロジェクトを立ち上げたり、
出張にいきまくったりしたのも、
海外駐在したのも、
自分で仕事を取りに行ったからです。
与えられたというものも中にはありますが、
基本的には取りに行っていたから、
与えられたというのが実感です。
なので、こりゃやべーな
ずーっと固定資産だわ。
連結できねーな。
となったら、
積極的に上司が承認しやすい仕事をやらせてくれと求めていくべきです。
例えば、
最初は自分が持っている業務に関連させて
固定資産のシステムの入れ替えを提案する
↓
プロジェクトを成功させる
↓
グループ会社にも展開して成功させる
↓
おお、あいつはプロジェクト得意やな
と思わせる(というか、実際、経験するので得意になる)
↓
次の海外プロジェクトもやらせてみるか
というか、ただの固定資産担当にさせておくのは勿体無いな
↓
海外プロジェクトアサイン
というように、
上層部から見初められるようになるわけです。
こうなれば、キャリアが死ぬことはありえません。
大手企業で入って良いのは、
中小企業にはない仕事もあるということです。
企業買収も日常茶飯事
グループ会社もある
海外事業もある
複雑な税務スキームもある
複雑な資金調達スキームもある
IFRSもある
システム導入プロジェクトもある
組織改革も必要
、
、
というように、
やろうと思えばキャリアオポチュニティがゴロゴロしています。
これらの仕事を短い間に自分でいかにさらっていけるか?
そのためには、与えられるのを待つのではなく、
自分で狙って仕事を取りに行くっというわけです。
そのためには、提案力を要求されます。
思考力を要求されます。
上層部が今何を求めていて、
自分がどう提案したら企画が通って、
自分のキャリアが成長するか?
というとこが上手くなると、
どの会社に行っても勝てます。
それでも、僕は中小企業で経理を経験することをお勧めします。
最後になりますが、
今日は大手に行くといいっていう話をしましたが、
それでも僕は中小企業で働くことをお勧めします。
それも特に中小上場企業が良いです。
特に若い時は、自分の手を動かして
ファイナンス業務の全体像を経験することが
将来に非常に生きてきます。
将来、部下を持って指導しなければならなくなった時に
あらゆる業務を経験していると、
適切な指導ができます。
超細かい専門的なことまでは経験しなかったとしても、
全体像をさらっていると、
だいたい、こんな感じだろ、ポイントは。
というのが見えてきます。
そういう視点が将来、ポジションが高くなった時に
生きてきます。
僕は20代は中小上場企業で経験できたおかげで
周りの人が持っていない全体感を持つことができたおかげで
めっちゃ得しています。
ということ、今日は終わりです。
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僕は大学卒業してからも プラプラとニートをしてました。
その後、零細企業になんとか潜り込みました。
そのあとは、簿記1級やUSCPAを取得したりつつ、
転職活動をやりまくりました。
その結果、一部上場企業に入社することができました。
決算などの作業仕事はほぼやらず、
プロジェクトを回したり、海外出張にいきまくるなどしました。
今では海外でCFOをやっています。
年収も1000万を超えました。
今後はファイナンススキルとプロジェクトマネジメントスキルを武器にして、
上場企業のCFOになってクリエイティブな仕事やろうと日々色々と学び、行動しています。
このブログのコンセプトは、 “Beyond The Finance” といいます。
なんだそりゃってかんじですよね。
もうちょっと詳しくみてやろうかなと思う方はこちらから読んでください。
こんにちはゲンタといいます。
自己紹介をします。
<昔>
・元ニート兼プータロー
・零細企業経理部で伝票を起票したり請求書を発行したりと作業仕事
・年収は300万円で、超いけてない経理マン
↓その後、改善施策を実施
<今>
・海外CFO
・従業員数千人企業の管理部門、M&A、FP&Aを統括
・年収は数千万
大きく変わることができました。
変わるポイントは作業型から思考型に仕事を変えていったことでした。
ブログのコンセプトは、 Beyond the Financeと言います。
なんだそりゃって感じですよね?
”作業地獄型の経理から脱出して、思考型経理になろう”
というのがその意味です。
思考型経理って一体なんだろう?と思っていただけたら
下記のリンクから読み進めていってください。
皆さんの人生が変わるきっかけになるかもしれません。
よろしくお願いします。
https://beyondthefinance.com/?p=440
ゲンタ