思考

経理の将来像をパーク24のカーシェアリング会員数が100万人を超えた記事から考えてみた

今日は日経の記事にあったパーク24に関して紹介していきます。
というのも、このパーク24の成長には経理の将来像にとってヒントが書いてあったからです。
それと、単純に僕この会社の株を買ったら儲かるんじゃないかと思ってます。。

というわけで、早速行ってみましょう。

マツダレンタカー買収で会員数860人のスタートから100万人シェア7割へ

パーク24のカーシェアリングサービスは業界No1で最強な会社なんですね。
オリックスなどが先に参入していたようですが、現在はなぜか最後発のパーク24が最強ってわけです。

これって一体何故なのか?

ズバリ、圧倒的なデータ活用によるものだというのです。
情報を集めて、そこから仮説を作って施策を改善することで
客にベネフィットを与えて競合に比べてサービスレベルを上げていき、

データを活用して車の稼働率を上げて行ったというわけです。

たとえば、どんな風にこれをやったかが記事に紹介されていました。

車の稼働率が高い駐車場に車を重点配備。
車1台当たりの収益も重要な指標とし、車両1台当たりの収益は月1万4000円と昨年の1・5倍

これ、非常にFP&A的・管理会計的な世界だな〜と思いました。

パーク24のカーシェアリングの車は自社の駐車場に置いてあります。
で、その稼働率が高い駐車場とそうではない駐車場があるわけです。
稼働率の高い駐車場に移動させることで車の稼働率(回転率)が上がり収益が上がるというわけです。

これをみて思ったのが、車別の稼働率を管理してるってわけかというところです。

じゃあ、車別の稼働率って具体的にどうやって集計しているんですかね。

稼働率=一日の稼働時間➗24時間

だとします。

そうすると、8時間稼働÷24時間=33%の稼働率っていう感じですね。

これを一台毎にみていっているので、めちゃくちゃ地味な作業です。

ですが、これが大事なんですね。

細かくて地味でライバルがやらないからライバルに勝てるというわけです。

 

具体的な手順としては、

所有車をID管理して、車ID別に発注が入ったら何時間使われたかがシステムに登録される

システム上で車ID別に稼働時間が集計され、一日毎に稼働率が示されるレポートが発行される


担当者がレポートをチェックしながら回転率が低い車IDがどこの駐車場にあるかをチェックする

(このどこの駐車場にあるか?はおそらく、GPSなどで管理されていると想定されます)

担当者が回転率の高い近場の駐車場をチェックする

担当者が回転率が低い駐車場に置いてある車を回転率が高い近場の駐車場に移動するよう指示をだす

担当者が車を移動する


車の稼働率が上がり、売り上げが成長する(150%になる)

というような流れですね。

 

ですが、実際にやるのは大変だろうな〜と思います。

集計を出すだけでも大変だし、一台一台レポートをチェックしてどこに動かすかの指示を出すのも

それはそれで大変です。

ですが、この地味な活動をきっちりやっている真面目な会社なんだと思います。

僕ら、経理マンが財務分析するときも、細かく見るのって意外とデータがなかったりして

分析しきれなかったりします。

ですが、ここで細かくデータをなんとか入手していくと、

このように意義のあるインサイト(具体的な改善施策)を得ることができるんです。

 

実際僕も、過去にコスト削減に寄与することができた時って、

過去の仕入運賃を細かくShipping毎に整理して推移をみていき、

どこに乙仲業者のマージンが入っているのかを整理した時でした。

そうすると、相見積もりを取った時にどこの乙仲業者に頼むのが安いのかが

くっきりとわかるようになりました。(視覚化)

結果、シッピングスケジュールを調整したりしてまとめて運ぶようにしたり、

業者を変更してマージンを削ることで売上原価率2%の削減効果を与えることができました。

これ、まさに経理から財務分析を通じてインサイトを提示して実行まで実施した事例です。

でも、これをやっている途中は

こんな地味なことやって意味あるのかな〜とか、だるいな〜とか

思いながらやっていました。

ですが、成果が出た時はめちゃくちゃ嬉しかったです。

 

パーク24がやっていることってこういうことと同じだと思います。

細かくデータを取って、細かく打ち手を繰り出して検証して改善するの繰り返し

これ言われると当たり前のことですが、このサイクルを回せるようにするためには

データを取れるようにしないといけないし、どうやってサイクルにしていくか?が

適切じゃないといけないです。

 

でも、そういうのって知識があれば型があるので、知ってる人は知っていて

知識(型)がある人がきっちりと勝つという仕組みになっているんです。

 

他にも、こんなことが書いてありました。

パーク24のカーシェアリングを利用した後、車を戻し、ドアを閉めてカギをかけると、間もなくスマートフォン(スマホ)にメールが届く。
利用時間、走行距離、最高速度、急加速回数、急減速回数……。利用状況の細かい情報が記されている。
カーシェアリングは利用者がガソリンを自分で給油し、車も丁寧に扱うなどの「モラル」がなければ成り立たない。
パーク24は給油をすれば一定時間は無料で使用でき、急発進や急ブレーキが少ない安全運転をするとポイントがたまる制度などを導入。
IoTを活用した様々なデータを基に、競合他社よりもきめ細かく利用者が使いやすい仕組みをつくりあげた。

これまた非常に地味なことですが、こういった積み重ねで競合に勝っていたのだなということがわかります。

そして、こう行ったデータを駆使してビジネスに役に立てていくという視点は、
これからの時代にめちゃくちゃマッチしたビジネスモデルです。

車の走行データに目をつけているのが最強自動車企業のトヨタ

トヨタ自動車はパーク24に通信機器を搭載した車を提供し、走行データを収集する。
カーシェア車両は自家用車に比べて走行距離が長いため、効率的にデータを収集できる利点がある。
利用者の運転の仕方や走行距離などを収集し、新たなサービスや次世代車の開発に生かしたい考えだ。

トヨタがパーク24に目を付けたのは伊達ではありません。

最近、トヨタは最近、グラブという東南アジア最大の配車アプリ企業に1100億円出資しました。

 

トヨタによる両社に対するアプローチの狙いは同じで、
走行データを活用することで新しいサービスとか次世代車の開発に生かすことを狙っているわけです。

新しいサービスには、保険や修理、メンテナンス、広告といったものでしょう。

 

もっと抽象化すると、これは客のタイムシェアを奪っているとも言えます。
タイムシェアを取れると、その間に教育を行うことができマインドシェアを奪うことができ、
最終的にはお金を払ってもらえるというわけです

客に触れている時間が多ければ多いほど、

客にアプローチする時間があるというわけですね。

その間に保険を売ったり、修理サービスを売ったり、

飲食店を紹介したりしてその広告費を稼いだり

といったようなことが可能になります。

 

しかも、これからはAIが搭載されるとアマゾンのおすすめ機能のように

その車に乗っている人が好きな飲食店が適切におすすめすることができたり

するわけです。これも客のデータを蓄積することによって可能になります。

 

少し話がずれました。

 

こんな感じで、トヨタにも注目されるパーク24

こりゃ、株買いたくなったいます。

というか、絶対株価上がるんじゃないかな〜って思っちゃいます。

 

経理マンは経理屋から仮説を立ててデータで検証して施策を打ち出す思考型経理へ

パーク24はこのように、いってみればただの駐車場屋さんから
カーシェアリングを契機にビッグデータを扱える最先端企業に生まれ変わろうとしているし、
そのベースになるカルチャーがあるように見えます。

 

我々経理マンは、こんな感じで管理会計的な観点から
データをみて、あ、この駐車場に置いたらもっと稼働するんじゃないか
とかっていうような仮説を立てて、モニタリングして、あやっぱりそうかというように
検証していくという思考を管理会計業務に組み込んでいく。

 

それによって、これからのビジネスモデルにあった経理マンになっていくことができるな〜
と思いました。

 

仮説を立ててデータでモニタリングする

仮説を立ててデータでモニタリングする、で、改善策を作ってモニタリングする

この繰り返し。これだけで、めちゃくちゃ強いスキルになります。

意外とやっている人が少ないので。

 

月次決算資料を予算実績の差異を説明して終わり

じゃあ、面白くないじゃないですか。

 

もっと細かく分析して仮説を立ててアクションを起こさせていく。

それがこれからの経理マンが思考するべきポイントです。

やればやるほど、思考力は高まっていきます。

 

終わり。

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僕は大学卒業してからも プラプラとニートをしてました。

ですが、その後USCPAを取得したり転職活動をして

今では一部上場企業で決算などはやらずに複数のプロジェクトを回したり、海外出張にいきまくるなどしてます。

年収も1000万を超えました。

今後はファイナンススキルとプロジェクトマネジメントスキルを武器にして、

CFOになろうと日々色々と学び、行動しています。

このブログのコンセプトは、 “Beyond The Finance” といいます。

なんだそりゃってかんじですよね。

もうちょっと詳しくみてやろうかなと思う方はこちらから読んでください。